俳優はいゆうの高島たかしま忠夫ただおさん 死去しきょ 司会しかいでも活躍かつやく

学生がくせい時代じだいからジャズバンドに熱中ねっちゅうして「歌うたうスター」として売り出うりだし、長身ちょうしんに甘あまい声こえとマスクの二に枚まい目めの俳優はいゆうとして人気にんきを集あつめ、「坊ぼっちゃん」シリーズなど数すう多おおくの映画えいがに出演しゅつえんしました。

活動かつどうの場ばを舞台ぶたいにも広ひろげ、代表だいひょう作さくとなったミュージカル「マイ・フェア・レディ」などで多おおくの観客かんきゃくを魅了みりょうしました。

テレビでも民放みんぽうの料理りょうり番組ばんぐみに長年ながねん夫婦ふうふで出演しゅつえんし、人気にんきクイズ番組ばんぐみの司会しかいや映画えいがの解説かいせつ者しゃも務つとめました。

平成へいせい８はち年ねんから放送ほうそうされたＮＨＫえぬえいちけいの連続れんぞくテレビ小説しょうせつ「ふたりっ子っこ」で主人公しゅじんこうの姉妹しまいの祖父そふ役やくを演えんじるなど、幅広はばひろい活躍かつやくで親したしまれました。

妻つまは宝塚たからづかのスターだった寿美としみ花代はなよさんで、息子むすこの高嶋たかしま政宏まさひろさんと高嶋たかしま政伸まさのぶさんが共ともに俳優はいゆうと、芸能げいのう一家いっかとしても広ひろく知しられています。

高島たかしまさんはうつ病うつびょうのため平成へいせい10年ねんから活動かつどうを一時いちじ休止きゅうししていましたが、その後そのご、復帰ふっきし、テレビ番組ばんぐみに出演しゅつえんしたり治療ちりょう体験たいけんをつづった本ほんを出版しゅっぱんしたりしていました。

所属しょぞく事務所じむしょによりますと、高島たかしまさんは26日にち、東京とうきょう都内とないの自宅じたくで亡なくなりました。

高嶋たかしま政宏まさひろさん「最後さいごは眠ねむるように」

高嶋たかしま政宏まさひろさんは「病院びょういんからの、あと５ご分ふん後ごにご家族かぞく集あつまってください！のエマージェンシーコールが頻繁ひんぱんにあるようになったのが２に年ねん前まえ。その度たびに全身ぜんしんが総毛立そうけだつような感かんじにはなりましたが、ここ数すう数すうヶ月かげつ、寝ねたきりの状態じょうたいが多おおくなり、呼吸こきゅうも弱よわまり、母はは曰いわく最後さいごは眠ねむるように旅立たびだっていった、のがせめてもの救すくいです。マスコミそして父ちちのファンであった皆様みなさま、報告ほうこくが遅おそくなりましたことお許おゆるしください。ありがとうございました」とするコメントを発表はっぴょうしました。

※原文げんぶんママ

高嶋たかしま政伸まさのぶさん「本当ほんとうに穏おだやかに旅立たびだちました」

高嶋たかしま政伸まさのぶさんは「父ちちは最後さいごまで、明あかるく通とおる声こえで笑わらったり話はなしたりしながら、大好だいすきだったフリオの歌声うたごえに包つつまれて、本当ほんとうに穏おだやかに旅立たびだちました。このような穏おだやかな最期さいごを迎むかえられましたのも、長ながきにわたり父ちち、高島たかしま忠夫ただおを応援おうえんして下くださった皆様みなさまのおかげだと思おもいます。心こころより感謝かんしゃを申し上もうしあげます」というコメントを発表はっぴょうしました。

※原文げんぶんママ

香川かがわ京子きょうこさん「夜よる遅おそくまで語り合かたりあいました」

ＮＨＫえぬえいちけいの連続れんぞくテレビ小説しょうせつ「ふたりっ子っこ」で高島たかしまさんと夫婦ふうふ役やくを務つとめた俳優はいゆうの香川かがわ京子きょうこさんは「本当ほんとうに明あかるく楽たのしい方ほうで、お話おはなしがとてもおもしろく、夜よる遅おそくまで語り合かたりあった思い出おもいでがあります。高島たかしまさんが映画えいが会社かいしゃの『新しん東宝とうほう』に入はいる際さい、私わたしは審査しんさ員いんとして高島たかしまさんに点数てんすうを入いれた覚おぼえがあります。そのせいか高島たかしまさんにお会あいするたびに香川かがわさんのおかげで新しん東宝とうほうに入いれたと冗談じょうだんをおっしゃっていました。とても残念ざんねんでご冥福めいふくをお祈おいのりします」と話はなしていました。

大空おおぞら眞弓まゆみさん「どんな時ときでも明あかるく優やさしい人ひと」

高島たかしまさんと映画えいが「坊ぼっちゃん天国てんごく」で共演きょうえんした俳優はいゆうの大空おおぞら眞弓まゆみさんは、「私わたしがまだ高校生こうこうせいのときに生うまれて初はじめて出でた映画えいがで、高島たかしまさんが兄あにの役やくでした。ドアを開あけて部屋へやに入はいりながら『お兄にいちゃん』と呼よびかけたのが最初さいしょのセリフだったのですが、高島たかしまさんはスターなのに威張いばることなく右みぎも左ひだりも分わからない私わたしに対にたいして気きさくに接せっしてくれました」と当時とうじを振り返ふりかえりました。

そして、「世間せけんのイメージのとおり、どんな時ときでも明あかるく優やさしい人ひとで、奥様おくさまの寿美としみさんのこともよく話はなしていて、本当ほんとうに仲なかのいいおしどり夫婦おしどりふうふでした。とても残念ざんねんですが、天国てんごくから奥様おくさまのことを見守みまもってくださいねと伝つたえたいです」と話はなしていました。