最も潮位高い時期+大潮
夏から秋にかけてのこの季節は海水温が上がって膨張していて、1年のうちで最も潮位が高くなっています。
台風19号が接近する関東や東海では、午後2時の時点でふだんの潮位より1メートル前後高くなっているところもあり、午後4時ごろから午後6時ごろにかけて満潮の時刻を迎えるためこの時刻の前後は特に警戒が必要です。
各地の満潮時刻は?
関東と東海の主な地点の12日の満潮時刻です。
東京港が午後4時31分、千葉県館山市が午後4時15分、千葉県勝浦市が午後3時59分、伊豆大島の岡田が午後4時11分、神奈川県小田原市が午後4時15分、静岡県下田市が午後4時42分、静岡県の清水港で午後4時56分、名古屋港で午後5時27分となっています。
高潮+高波で東京湾も…
高潮で潮位が上がったところに高波が押し寄せることでよりリスクが高まり、先月の台風15号では、東京湾に面した横浜市金沢区の工業団地に大量の海水が流れ込んで車両が流されるなどの被害が出ました。
国土交通省などは、今回の台風19号でも、東京湾で高潮と高波による浸水が発生するおそれがあるとしています。
海岸だけでなく川も注意
高潮が発生すると沿岸部で浸水などの被害が出るだけでなく、河口付近の水位が上がって川の水が流れにくくなり、氾濫の危険性も高まります。
台風が接近している間は危険な場所には近づかないでください。
干潮時でも被害のおそれ
また、台風19号は非常に強い勢力で接近するため、満潮の時刻と重ならなくても、高潮による被害のおそれがあります。
気象庁は、「台風が接近して非常に強い風が吹いた場合には干潮であっても、大きな潮位の上昇が起きるおそれがあるので、厳重な警戒が必要だ」と話しています。