パラリンピックの
車いす
陸上の
金メダリストで、
脊髄の
病気と
闘ってきたベルギーの
元女性選手が「
安楽死」を
選択して40
歳で
亡くなりました。
この女性は11
年前にベルギーの
当局から「
安楽死」の
許可を
得ていて、
生前、「
安楽死」について
幅広い
議論を
呼びかけていました。
ベルギーの車いす陸上の元女性選手マリーケ・フェルフールトさん(40)は、10代半ばに脊髄の病気で下半身不随になり、激痛に苦しみながらもパラリンピックに出場し、ロンドン大会では金メダルと銀メダル、リオデジャネイロ大会では銀メダルと銅メダルを獲得しました。
ベルギーでは「安楽死」が合法化されていて、病気が進行して夜も眠れないほどに悪化していたフェルフールトさんは、2008年に地元当局に「安楽死」を申請して許可を得ていたということです。
フェルフールトさんは当時、すぐに「安楽死」を選択するわけではないとしたうえで「自分の人生は自分で決められると思えるようになって心が安らいだ。許可がなければ私はとうに自殺していた」と述べて、「安楽死」について幅広い議論を呼びかけていました。
フェルフールトさんはその後も治療を続け、おととしには日本旅行も実現させましたが、今月22日に「安楽死」を決断し、ベルギーの自宅で医師の投薬によって亡くなりました。