今回の
大雨で
2人が
死亡した
千葉県長柄町では、
町が
出した
避難の
情報は
5段階の
警戒レベルの
うちレベル
3にあたる「
避難準備情報」にとどまり、「
避難指示」
などへの
切り替えは
行われませんでした。「
避難準備情報」を
出したあと
急に
雨が
強まり
短時間で
川が
氾濫していて、
町は「
氾濫後の
危険な
状況で
避難させることを
控えたのは
適切だったと
考えている」としています。
長柄町では25
日、
町内を
流れる水上川の
水位が
急激に
上昇し、
川の
氾濫の
危険性が
高まったこと
などを
受け、
午前10
時に「
避難準備情報」を
出しました。「
避難準備情報」は
高齢者や
体の
不自由な
人などに
避難を
始めるよう
呼びかけるもので、
5段階の
警戒レベルの
うち警戒レベル
3にあたる
情報です。
町によりますと、避難準備情報を出すと同時に災害対策本部を設置し、避難所の設置や川の水位の情報収集などの対応にあたったということです。
ところが、その後、町内では急激に雨が強まり、1時間に77ミリの非常に激しい雨が降りました。「避難準備情報」を出してからわずか1時間余りあとの午前11時22分に水上川で、午前11時半には一宮川で氾濫が確認されたということです。
過去に経験のないほどの急な水位の上昇で、より警戒レベルの高い「避難指示」や「避難勧告」を氾濫の前に出すことはできませんでした。
町では、氾濫のあとに「避難指示」などを出すか検討しましたが、川の水があふれるなかで避難すると二次被害のおそれがあるとして見送ったということです。
長柄町の担当者は「氾濫のあとの危険な状況で町民を避難させることを控えたことについては適切だったと考えているが、最初の段階での判断については検証の余地がある」としています。