福島 相馬 不明の男性の捜索続く
25日の大雨で、相馬市では市内を流れる小泉川の水があふれ、60代の女性が26日、遺体で見つかりました。
女性と一緒にいたとみられる30代の息子はいまも行方がわからなくなっていて、警察や自衛隊、消防などが27日も朝からおよそ400人態勢で捜索を行っています。
川沿いの地域や近くの田んぼで草などをかき分けたり、下流の海上でボートから見回ったりしたほか、上空ではヘリコプターで捜索にあたっていました。
千葉県 河川の氾濫や土砂災害相次ぐ
低気圧の影響で千葉県内では25日、わずか半日で1か月分の雨が降り、19の河川で越水するなど氾濫が相次ぎ、土砂災害も相次ぎました。
千葉市緑区では2か所で土砂崩れが起き、飯高茂雄さん(67)と60代と40代の女性2人の合わせて3人が死亡しました。
市原市では自宅の敷地にいた吉野きよ子さん(57)が土砂に巻き込まれて死亡しました。
茂原市では川に流された76歳の男性1人が土手で死亡しているのが見つかりました。
長柄町では冠水した道路に止まっていた車の中で80代の男性1人が死亡していました。
また、町内の河川敷の近くでも軽自動車の中から50代の男性が遺体で見つかりました。
長南町では冠水した道路に止まっていた軽トラックの近くで鈴木仁一さん(81)が死亡していたほか、田んぼで浸水していた車から91歳の男性が遺体で見つかりました。
一方、茂原市では25日の午後、「女性が川に流されている」と通報があり警察などが捜索を行っていましたが、通報内容は誤りで行方不明者ではない可能性があるとしています。
住宅については被害の大きかった自治体からの報告がなく、全容が分かっていませんが、これまでに全壊3棟、半壊2棟、一部損壊1棟、床上浸水62棟、床下浸水195棟が確認されています。
また、千葉県によりますと、避難所に避難している人は27日午前8時の時点で茂原市や長柄町など6つの市と町で116人となっています。
鴨川市の断水はこれまでに解消し、県内の水道事業体の断水はすべて復旧しました。