日本新聞: プロ野球「沢村賞」に中日大野雄大投手

プロ野球やきゅう「沢村さわむら賞しょう」に中日ちゅうにち大野おおの雄大たけひろ投手とうしゅ

Nov 23, 2020 17:11

Furigana

プロ野球やきゅうで今こんシーズン最もっとも活躍かつやくした先発せんぱつ完投かんとう型がたのピッチャーに贈おくられる「沢村さわむら賞しょう」に、最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつと最多さいた奪だつ三振さんしんの2つのタイトルを獲得かくとくした中日ちゅうにちの大野おおの雄大たけひろ投手とうしゅが初はじめて選えらばれました。

大野おおの投手とうしゅは初はつ受賞じゅしょう

沢村さわむら賞しょうは、その年としに最もっとも活躍かつやくした先発せんぱつ完投かんとう型がたのピッチャーに贈おくられ、▽15勝しょう以上いじょう、▽防御ぼうぎょ率りつ2.50以下いか、▽150個こ以上いじょうの奪だつ三振さんしん、▽完投かんとう10試合しあい以上いじょう、▽投球とうきゅう回数かいすうが200イニング以上いじょうなど7つの基準きじゅんが設もうけられています。

23日にちは沢村さわむら賞しょうの選考せんこう委員いいん会かいが東京とうきょう都内とないで開ひらかれました。

今こんシーズンは、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで開幕かいまくがおよそ3か月かげつ遅おくれ、試合しあい数すうも143試合しあいから120試合しあいに減へりましたが、堀内ほりうち委員いいん長ちょうによりますと、基準きじゅんは変かえていないということです。

ただ、「今こんシーズンは試合しあい数すうが少すくないうえ、過密かみつ日程にっていでもあり、選手せんしゅがコンディションを整ととのえにくかったことは考慮こうりょした」としていて、ことしは最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつと最多さいた奪だつ三振さんしんの2つのタイトルを獲得かくとくした中日ちゅうにちの大野おおの雄大たけひろ投手とうしゅが初はじめて受賞じゅしょうすることが決きまりました。

大野おおの投手とうしゅと開幕かいまく13連勝れんしょう巨人きょじん菅野かんの投手とうしゅの争あらそいに

今こんシーズン11勝しょう6敗はいの大野おおの投手とうしゅは▽6つの完封かんぷうを含ふくむ10の完投かんとう、▽防御ぼうぎょ率りつ1.82、▽投球とうきゅう回数かいすうは148と3分ぶんの2イニングと3つの部門ぶもんが両りょうリーグ通つうじていずれもトップとなっています。

さらに45イニング連続れんぞく無む失点しってんで、球団きゅうだん記録きろくを塗り替ぬりかえたことも評価ひょうかされたということです。

堀内ほりうち委員いいん長ちょうは、最後さいごは大野おおの投手とうしゅと、開幕かいまく13連勝れんしょうを果はたし、14勝しょう2敗はいで最多さいた勝しょうと最高さいこう勝率しょうりつの2つのタイトルを獲得かくとくした巨人きょじんの菅野かんの智之としゆき投手とうしゅの2人にんに絞しぼられたことを明あきらかにし「2人にんに対にたいして例年れいねんにない長ながい討議とうぎがあったが、数字すうじを素直すなおに見みると大野おおの投手とうしゅのほうが一番いちばん。ファンも分わかると思おもう」と話はなしました。

大野おおの雄大たけひろ「完投かんとう数すうを評価ひょうかしてもらったと思おもう」

沢村さわむら賞しょうに初はじめて選えらばれた中日ちゅうにちの大野おおの雄大たけひろ投手とうしゅは23日にち、ナゴヤ球場きゅうじょうで会見かいけんし、「自分じぶん自身じしんが候補こうほに挙あがっているのは知しっていたので、少すこしそわそわしていた。電話でんわをいただいてすごくうれしかったし、隣となりにいた妻つまが、一緒いっしょに喜よろこんでくれた」と初はつ受賞じゅしょうの喜よろこびを語かたりました。

そして、「沢村さわむら賞しょうは頭あたまのどこかにあるが、自分じぶんには程遠ほどとおい賞しょうだと思おもっていたので、まさかという感覚かんかくだ。意識いしきしても取とれる賞しょうではないが完投かんとう数すうを評価ひょうかしてもらったと思おもっている。今こんシーズンは、よく10回かいも投なげきれたなと思おもう」と振り返ふりかえりました。