日本新聞: 石川能登町住宅修理費の一部を行政が負担申請受け付け開始

石川いしかわ能登のと町まち住宅じゅうたく修理しゅうり費ひの一部いちぶを行政ぎょうせいが負担ふたん申請しんせい受け付うけつけ開始かいし

Feb 13, 2024 12:02

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんで被害ひがいを受うけた住宅じゅうたくについて、修理しゅうり費用ひようの一部いちぶを行政ぎょうせいが負担ふたんする「応急おうきゅう修理しゅうり制度せいど」の申請しんせいの受け付うけつけが、13日にちから石川いしかわ県けん能登のと町まちで始はじまりました。

今回こんかいの地震じしんで能登のと町まちでは、全壊ぜんかい、半壊はんかい、一部いちぶ破損はそんの被害ひがいを受うけた住宅じゅうたくが合あわせておよそ5000棟むねに上のぼっていて、多おおくが手付てつかずの状態じょうたいとなっています。

こうした中なか、町まちでは13日にちから、住宅じゅうたくの修理しゅうりにかかる費用ひようの一部いちぶを行政ぎょうせいが負担ふたんする「応急おうきゅう修理しゅうり制度せいど」の申請しんせいの受け付うけつけが始はじまりました。

対象たいしょうは屋根やねや壁かべ、窓まど、台所だいどころ、トイレなど「日常にちじょう生活せいかつに必要ひつよう不可欠ふかけつな部分ぶぶん」となっていて、1世帯せたい当あたりの支援しえんの限度げんど額がくは▽「半壊はんかい」以上いじょうが70万まん6000円えん、▽「準じゅん半壊はんかい」が34万まん3000円えんで、限度げんど額がくを超こえる分ぶんは自己じこ負担ふたんになります。

申請しんせいには、り災りさい証明しょうめい書しょや被害ひがいの状況じょうきょうがわかる写真しゃしんなどが必要ひつようです。

町まち役場やくばでは朝あさから申請しんせいに来きた人ひとたちが整理せいり券けんを受け取うけとり、岩手いわて県けんなどから応援おうえんに来きている職員しょくいんに、スマートフォンで撮影さつえいした被害ひがいの様子ようすなどを見みせながら相談そうだんしていました。

また、町まちでは半壊はんかい以上いじょうの被害ひがいを受うけた建物たてものについて、町まちが所有しょゆう者しゃに代かわって解体かいたい・撤去てっきょする「公費こうひ解体かいたい」の申請しんせいの受け付うけつけも13日にちから始はじまりました。

「応急おうきゅう修理しゅうり制度せいど」を使つかって住宅じゅうたくを修理しゅうりした場合ばあいは、「公費こうひ解体かいたい」の申請しんせいや仮設かせつ住宅じゅうたくへの入居にゅうきょはできなくなります。

申請しんせいに訪おとずれた60代だいの女性じょせいは「自宅じたくが2棟むねあるのですが、1棟むねは全壊ぜんかいのため公費こうひ解体かいたいを、もう1棟むねは台所だいどころをすぐに直なおしたくて応急おうきゅう修理しゅうりを依頼いらいします。こうした制度せいどは助たすかります」と話はなしていました。

能登のと町まち住民じゅうみん課かの南山みなみやま寛幸ひろゆき課長かちょう補佐ほさは「今いまの家いえに住すむ選択せんたくをする人ひとは応急おうきゅう修理しゅうりを、住すめない人ひとは公費こうひ解体かいたいの制度せいどを利用りようしてほしいので、状況じょうきょうに応おうじて寄り添よりそった対応たいおうを行おこなっていきます」と話はなしていました。