開発されたのは、
植物の
繊維を
細かくほぐしたバイオマス
素材、セルロースナノファイバーで
作られた
箏の
爪で、
大手商社や
和楽器メーカーなどが14
日から
販売を
開始しました。
箏の爪に使われる象牙は、1990年にワシントン条約で国際的な取り引きが原則、禁止されましたが、音の響きに影響する和楽器の部材としては、法律に基づく管理のもとで、限定的に国内での取り引きが認められてきました。
今回開発された箏の爪は、プラスチックを使った代替品より価格は5倍以上高くなりますが、象牙に近い音の響きや指へのなじみ方を実現したということです。
今後は三味線のバチなどの開発も検討しているということです。
実演したプロの箏奏者のLEOさんは「素材の吸水性や密度が象牙に近い」などと話していました。
象牙の取り引きをめぐっては、14日からパナマで始まったワシントン条約の締約国会議で、日本など国内での取り引きが限定的に認められている国の管理状況などが議題となる予定で、開発した大手商社などでは象牙の代替品の普及を進めていきたいとしています。