東京海洋大学や西オーストラリア大学のアラン・ジェイミソン教授などのグループは去年8月、伊豆・小笠原海溝の海の底の近くを調べました。
そして、深さ8336mの所で泳いでいる魚の映像を撮りました。この魚は、30cmぐらいの大きさで白っぽい色をしている「スネイルフィッシュ」の仲間のようです。魚のひれは少し透き通っていて、柔らかいゼラチンのような物質で包まれているようです。
グループは、今までの最も深い所より158m深い所にいた魚の映像だと言っています。海の深い所は水の圧力が強いため、魚が生きているのは深さ8400mぐらいまでだと考えられています。
東京海洋大学の専門家は「とても深い所で魚がどうやって生きているのか調べる材料になります」と話しています。