日本新聞: 京アニ放火事件今も３人が命の危険ある状態

京きょうアニ放火ほうか事件じけん今いまも３さん人にんが命いのちの危険きけんある状態じょうたい

Aug 16, 2019 17:08

Furigana

「京都きょうとアニメーション」のスタジオが放火ほうかされ、社員しゃいん35人にんが死亡しぼう、34人にんが重軽傷じゅうけいしょうを負おった事件じけんから、18日にちで１いちか月かげつになります。警察けいさつによりますと今いまも８はち人にんが入院にゅういんしていてこのうち３さん人にんは命いのちの危険きけんもある状態じょうたいで、懸命けんめいの治療ちりょうが続つづけられているということです。先月せんげつ18日にち、京都きょうと市し伏見ふしみ区くにある「京都きょうとアニメーション」の第だい１いちスタジオにガソリンがまかれ放火ほうかされました。

警察けいさつによりますと、当時とうじ、３さん階かい建だてのスタジオには20歳さいから61歳さいの社員しゃいんが、１いち階かいに11人にん、２に階かいに32人にん、３さん階かいに27人にんの合あわせて70人にんいましたが、半数はんすうの35人にんが逃にげ遅おくれるなどして死亡しぼうしました。

無事ぶじだったのは１いち階かいにいた１いち人にんだけで、残のこりの34人にんはベランダから飛び降とびおりるなどして助たすかったものの、やけどや骨折こっせつなどの重軽傷じゅうけいしょうを負おったということです。

８はち人にんは今いまも入院にゅういんしていて、このうち３さん人にんは命いのちの危険きけんもある状態じょうたいで、懸命けんめいの治療ちりょうが続つづけられているということです。

一方いっぽう、警察けいさつは35人にんを殺害さつがいした殺人さつじんや放火ほうかなどの容疑ようぎで、青葉あおば真司しんじ容疑ようぎ者しゃ（41）の逮捕たいほ状じょうを取とって事件じけんの経緯けいいなどを捜査そうさしています。

ただ、青葉あおば容疑ようぎ者しゃも重おもいやけどをして病院びょういんで治療ちりょうを受うけていて、時折ときおり、目めは開あけるものの依然いぜん、話はなしが聴きけない状態じょうたいだということで、動機どうきの解明かいめいには、なお時間じかんがかかるものとみられます。

献花けんか台だいを訪おとずれる人ひと絶たえず

京都きょうと市し伏見ふしみ区くにある「京都きょうとアニメーション」のスタジオ近ちかくに設置せっちされた献花けんか台だいは14日にち、台風たいふう10号ごうの接近せっきんに備そなえて一時いちじ撤去てっきょされましたが、16日にち午前ごぜん10時じごろ、再ふたたび設置せっちされました。

事件じけん発生はっせいから18日にちで１いちか月かげつとなりますが、献花けんか台だいを訪おとずれる人ひとは絶たえず、16日にちもお盆おぼん休やすみを利用りようしてきた人ひとや海外かいがいからの留学生りゅうがくせいなどが花はなを手向たむけたり、手てを合あわせたりしていました。

訪おとずれた人ひとからは、事件じけんに巻き込まきこまれ今いまも入院にゅういんして治療ちりょうが続つづけられている社員しゃいんの１いち日にちも早はやい回復かいふくを祈いのる声こえも聞きかれました。

大阪おおさかから訪おとずれた20代だいの男性だんせいは「ただひたすらによくなってほしいです。そして早はやく元気げんきになってアニメを作つくってほしいです」と話はなしていました。

東京とうきょうから訪おとずれた30代だいの男性だんせいは「やるせない気持きもちでいっぱいです。けがをした被害ひがい者しゃの方々かたがたが立ち直たちなおるのはとても難むずかしいと思おもいますが、少すこしでも早はやく心こころの傷きずを癒やし、作品さくひんに向むかっていくことでメッセージを伝つたえてもらいたいです」と話はなしていました。