EU=
ヨーロッパ連合からの
離脱期限を
来月末に
控え、
夏の
間休会していたイギリス
議会がまもなく
再開します。
一部の
与党議員を
含む超党派の
議員は
離脱を
延期する
法案を
提出する
予定で、
可決されれば、
延期は
受け入れられないとするジョンソン
首相が
総選挙を
実施する
意向を
今週中にも
示すとの
見方が
広がっています。イギリス
議会は
3日、
日本時間3日午後10
時半に
再開し、
来月末に
期限が
迫るEUからの
離脱について
議論される
見通しです。
ジョンソン首相は、来月末の期限にはEUとの合意がなくても離脱する考えを強調していますが、超党派の議員がこれを阻止するため、政府がEUに対し、離脱の期限を来年1月末まで延期するよう求める法案を提出する予定です。
ジョンソン首相は、2日、こうした動きを強く批判する声明を発表しましたが、ハモンド前財務相など与党の有力議員も法案に賛成することを明らかにしました。
地元メディアは、法案が可決されれば、離脱は延期しないと断言しているジョンソン首相が、国民の信を問うために総選挙を実施する意向を今週中にも議会で表明する見通しを伝えています。
ただ、総選挙の実施には議会の3分の2以上の賛成が必要です。
ジョンソン首相は、法案に賛成する与党議員を除名処分にする方針だとも伝えられていて、議会は離脱をめぐる議論で冒頭から波乱が予想されます。
EU離脱期限延期法案とは
超党派の議員が提出する予定の法案について、最大野党・労働党のヒラリー・ベン議員はツイッターなどでその内容を事前に明らかにしました。
それによりますと、来月19日までにジョンソン首相がEUとの間で離脱の条件をめぐり何らかの合意ができない場合には、来月末に設定されている離脱の期限を、さらに3か月先の来年1月末に延期するようイギリス政府がEUに求めるとしています。
法案は、野党では労働党以外にも自由民主党やスコットランド民族党の議員が支持しているほか、与党・保守党からも有力議員であるハモンド前財務相やゴーク前司法相が名を連ねています。
法案は、3日に再開する議会下院に提出され、その日のうちに採決が行われる見通しです。
その後、上院でも審議が行われる予定です。