大型のハリケーンが
通過した
大西洋のバハマでは、
これまでに20
人が
死亡した
ほか、
町の
広い範囲が
水につかる
など大きな被害が
出ていて、
現地で
被災状況を
視察した
国連の
人道部門の
トップは、
国際社会に
緊急支援を
呼びかけました。
大型のハリケーン「ドリアン」は1日、大西洋のバハマに上陸し、これまでに20人が死亡しました。
被害の全容ははっきりせず、バハマ政府は、犠牲者の数はさらに増えるおそれがあるとしています。3日に現地で撮影された映像では大雨や高潮によって町の広い範囲が水につかり、強風で多くの住宅や建物が激しく損壊しています。
被災状況を調べるため現地入りした国連で人道部門を担当するローコック事務次長は、4日、電話で会見し「7万人以上が食料や避難場所など緊急の支援を必要としている」と述べ、国際社会に協力を呼びかけました。
大型のハリケーン「ドリアン」は、バハマからは遠ざかっていますが、日本時間の5日正午現在、アメリカ南部サウスカロライナ州の沖合170キロ付近にあって、中心の気圧が955ヘクトパスカル、最大風速51メートルで、ハリケーンの強さを示す分類で上から3番目の「カテゴリー3」の勢力を保っています。
アメリカの気象当局は、場所によっては、洪水を引き起こすほどの大雨や2メートルを超す高潮のおそれもあるとして、警戒を呼びかけています。