グーグルは、同社のAIサービス「Gemini」の画像生成機能でつくられた歴史的に不正確な一連の画像に対して謝罪した。広く共有された画像が右派のユーザーや億万長者であるイーロン・マスクなどからの反発を引き起こしたことを受け、グーグルはこの機能が「的外れなものだった」と述べている。
グーグルは米国時間2月23日の午後のブログ投稿で、Geminiで生成されたいくつかの画像が「不正確であるのみならず、攻撃的でさえある」と認め、同社は「過去の画像生成技術に見られたいくつかの罠」を避けようとしていたことが理由だと述べた。こうした罠には、性的に露骨な画像、暴力的な画像や実在する人物の描写などの例も含まれる。
グーグルは、一部のGeminiの生成画像をめぐるオンラインでの激しい怒りの中で、米国時間2月22日に一時的にこの機能を一時停止した。マスクは、これらの画像が同社の「狂気的な人種差別、反文明的なプログラミング」を全面的に示していると主張し、ニューヨーク・ポストは、人種や性別を特定せずに提示されたプロンプトに応答して作成された黒人のバイキング、女性の教皇、女性NHL選手のいくつかの画像例を取り上げた。
グーグルは以前、この誤りが偏見との闘いや表現力を高める努力に起因することを認めていたが、謝罪の投稿の中で、同社はこの機能が「世界中から集まってくるすべてのユーザーに対してうまく機能する」ことを望んでいたと述べた。