スピードスケートのワールドカップ
最終戦はアメリカのソルトレークシティーで10
日、
2日目の
競技が
行われ、
女子1500
mで
高木美帆選手が
1分49
秒83の
世界新記録を
出して
優勝しました。
アメリカのソルトレークシティーの
会場は
標高が
高くタイムが
出やすい「
高速リンク」と
言われています。
前の日の女子1000mで1分11秒71の日本新記録のタイムで2位となった高木選手は10日、女子1500mに出場しました。
レースでは、高木選手の2組前で滑ったアメリカのブリタニー・ボウ選手がそれまでの世界記録を上回る1分50秒32をマークしましたが、最終組に登場した高木選手がボウ選手のタイムを上回る1分49秒83の世界新記録を出して優勝しました。
高木選手はスタートから力強いを滑りを見せ、700m通過時点のタイムは全体の2位でしたが、持ち味の終盤の粘りで世界新記録につなげました。
男子1500mに出場した一戸誠太郎選手は1分44秒95のタイムで11位でした。
日本女子 中長距離のエース
高木美帆選手は北海道出身の24歳。
日本女子の中長距離のエースです。
序盤から中盤にかけて速いスピードを維持し、持ち前のスタミナで後半になっても大きくスピードを落とさないのが強みです。
初めてオリンピックに出場した2010年のバンクーバー大会は1000mで35位、1500mは23位でしたが、日本のスピードスケート史上最年少の15歳、中学生での出場で注目を集めました。
その後、伸び悩み、ソチ大会は代表に選ばれませんでしたが、日本スケート連盟が国内のトップ選手を集めて年間300日以上の強化トレーニングを行うナショナルチームでレベルアップに取り組み、去年のピョンチャンオリンピックでは、女子団体パシュートで金メダル、女子1500mで銀メダル、女子1000mで銅メダルを獲得しました。