日本新聞: 原発事故裁判旧経営陣改めて無罪主張し結審判決は９月19日

原発げんぱつ事故じこ裁判さいばん旧きゅう経営けいえい陣じん改あらためて無罪むざい主張しゅちょうし結審けっしん判決はんけつは９月くがつ19日にち

Mar 12, 2019 17:03

Furigana

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこをめぐり東京とうきょう電力でんりょくの旧きゅう経営けいえい陣じん３さん人にんが強制きょうせい的てきに起訴きそされた裁判さいばんで、旧きゅう経営けいえい陣じんの弁護士べんごしが３さん人にんの無罪むざいを改あらためて主張しゅちょうし12日にちで審理しんりが終おわりました。判決はんけつは半年はんとし後ごの９月くがつ19日にちに言い渡いいわたされることになりました。

東京とうきょう電力でんりょくの元もと会長かいちょうの勝俣かつまた恒久つねひさ被告ひこく（78）、元もと副ふく社長しゃちょうの武たけ黒くろ一いち郎ろう被告ひこく（72）、元もと副ふく社長しゃちょうの武藤むとう栄さかえ被告ひこく（68）の旧きゅう経営けいえい陣じん３さん人にんは、原発げんぱつ事故じこをめぐって検察けんさつ審査しんさ会かいの議決ぎけつによって業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょうの罪つみで強制きょうせい的てきに起訴きそされ、いずれも無罪むざいを主張しゅちょうしています。

東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょで開ひらかれている裁判さいばんでは、去年きょねん12月つきに検察官けんさつかん役やくの指定してい弁護士べんごしが禁錮きんこ５ご年ねんを求刑きゅうけいしたのに対にたいし、12日にちは旧きゅう経営けいえい陣じん３さん人にんの弁護士べんごしが意見いけんを述のべる最終さいしゅう弁論べんろんが行おこなわれました。

武藤むとう元もと副ふく社長しゃちょうの弁護士べんごしは、事故じこの３さん年ねん前まえに東京とうきょう電力でんりょくの子会社こがいしゃが巨大きょだいな津波つなみが押し寄おしよせる可能かのう性せいがあるという計算けいさん結果けっかをまとめたことについて、「計算けいさん結果けっかの根拠こんきょは信頼しんらいできるものではなく、土木どぼく学会がっかいに再度さいど検討けんとうを依頼いらいして、その見解けんかいに従したがうことが適正てきせいな手順てじゅんで、問題もんだいの先送さきおくりではない。事故じこを予測よそくできる可能かのう性せいはなく、事故じこを防ふせぐこともできなかった」と述のべました。