일본어 뉴스: 春闘焦点の１つはシニアの雇用拡大定年延長決めた企業も

春闘しゅんとう焦点しょうてんの１ひとつはシニアの雇用こよう拡大かくだい定年ていねん延長えんちょう決きめた企業きぎょうも

Mar 13, 2019 17:03

Furigana

ことしの春闘しゅんとうの焦点しょうてんの１ひとつとなっているのが60歳さい以降いこうのシニアの雇用こようの拡大かくだいです。こうした中なか、定年ていねんを60歳さいから65歳さいに引き上ひきあげることを決きめた企業きぎょうも出でています。横浜よこはま市しに本社ほんしゃがある鉄道てつどうの信号しんごうシステムなどの開発かいはつや製造せいぞうを行おこなう会社かいしゃにはおよそ1000人にんの従業じゅうぎょう員いんがいて、定年ていねんが60歳さいでその後そのごは嘱託しょくたく社員しゃいんとして働はたらくことができますが、定年ていねん後ごの給料きゅうりょうは平均へいきんで半分はんぶん以下いかにまで減へります。

定年ていねん前まえは部長ぶちょうだった60歳さいの男性だんせいは「仕事しごとの内容ないようは定年ていねん前まえと定年ていねん後ごで大おおきく変かわらないが、給料きゅうりょうは10万まん円えん以上いじょう、下さがった。定年ていねん退職たいしょくは誰だれもが通とおる道みちで、処遇しょぐうが下さがるのはしかたがない」と話はなしています。

会社かいしゃによりますと、今いまはほとんどの社員しゃいんが定年ていねん後ごも嘱託しょくたく社員しゃいんとして働はたらいているということですが、経営けいえい側がわは人手ひとで不足ふそくの中なか、今後こんごは他社たしゃに人材じんざいが流出りゅうしゅつしてしまうおそれもあるとして、ことしの春闘しゅんとうで定年ていねんに関にかんする制度せいどの見直みなおしを労働ろうどう組合くみあいに提案ていあんしました。

経営けいえい側がわの提案ていあんは定年ていねんを65歳さいに引き上ひきあげ、毎月まいつきの給料きゅうりょうは60歳さい以降いこうもほぼ変かわらないようにし、65歳さいの定年ていねん後ごも働はたらきたい人ひとは希望きぼう者しゃ全員ぜんいんを70歳さいまで雇やとい、給料きゅうりょうも定年ていねん時じの70％にするというものです。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうが去年きょねん行おこなった調査ちょうさでは、定年ていねんが65歳さいの企業きぎょうは全体ぜんたいの16.1％、300人にん以上いじょうの大だい企業きぎょうに限かぎると9.4％にとどまっているため、経営けいえい側がわとしては他社たしゃに先駆さきがけて導入どうにゅうすることを考かんがえたのです。

この会社かいしゃで働はたらく56歳さいの男性だんせいは「60歳さいをすぎても同おなじ地位ちいで同おなじ給料きゅうりょうをもらえるのは会社かいしゃから評価ひょうかされていると感かんじ、一層いっそうモチベーションを高たかく働はたらくことができそうだ。老後ろうごのための蓄たくわえもできるので有意義ゆういぎだと思おもう」と話はなしています。

経営けいえい側がわは制度せいどの見直みなおしで今後こんご、人件じんけん費ひが毎年まいとし平均へいきんで５ご億おく円えんずつ必要ひつようになると試算しさんしていますが、中ちゅう長期ちょうき的てきに見みれば、経験けいけんや技術ぎじゅつを持もった社員しゃいんが高たかい意欲いよくで働はたらいてもらうことで売り上うりあげが伸のび、この分ぶんを補おぎなうことができると考かんがえています。

労使ろうし交渉こうしょうの結果けっか、来月らいげつから導入どうにゅうすることが決きまり、交渉こうしょうに当あたった労働ろうどう組合くみあいの前川まえかわ佳之よしゆき執行しっこう委員いいん長ちょうは「若手わかての賃金ちんぎんを抑制よくせいするという提案ていあんではなく、私わたしのように子こどもが小ちいさく、60歳さいをすぎても住宅じゅうたくローンがある人ひとも多おおいので、大おおきな反対はんたいはなかった」と話はなしています。

その一方いっぽうで「60歳さいをすぎると人ひとによって健康けんこう状態じょうたいが違ちがうので、全員ぜんいんが元気げんきで健康けんこうに働はたらける仕組しくみを整ととのえることが必要ひつようだ。増ふえる人件じんけん費ひに対応たいおうするため、生産せいさん性せいを上あげていく取り組とりくみも話し合はなしあう必要ひつようがある」と指摘してきしています。