今月、
東京 杉並区の
アパートで32
歳の
保育士の
女性が
殺害された
事件で、
逮捕された
同僚の31
歳の
男は、
首や
手に
複数の
すり傷があったことが
捜査関係者への
取材で
分かりました。
現場の
遺留物の
DNAが
男のものと
一致していて、
警視庁は、
複数の
傷は
女性に
抵抗された
際にできたものとみて
調べています。
今月26
日、
東京 杉並区下井草の
アパートで、
乳児院で
働く保育士の
照井津久美さん(32)が
刃物で
刺されて
殺害され、
警視庁は、
近くに
住む同じ職場の
保育士、
松岡佑輔容疑者(31)を
殺人の
疑いで
逮捕しました。31
日正午すぎ、
検察庁に
送られました。
照井さんの部屋は棚が倒れるなど激しく争ったあとが残されていましたが、その後の調べで、松岡容疑者の首や手には複数のすり傷があったことが捜査関係者への取材で分かりました。
現場に残された遺留物のDNAが松岡容疑者のものと一致したことが逮捕の決め手になったということで、警視庁は、複数の傷は女性に抵抗された際にできたものとみて詳しいいきさつを調べています。
松岡容疑者は6年前から同じ乳児院で勤務していましたが、2人の間にトラブルは確認されていなかったということです。
調べに対し「刺していません」と供述し、容疑を否認しているということです。
関係先は半径1キロ以内の範囲に
今回の事件の関係先となった3つの地点を見ると、いずれも杉並区の半径1キロ以内の範囲にあります。
殺害された照井さんが住んでいたアパートと、逮捕された松岡容疑者のアパートは800メートル余りしか離れていません。
2人が働いていた乳児院も半径1キロ以内の範囲にあります。
乳児院から2キロほど南東に照井さんの自宅があり、帰宅するルートは詳しく分かっていませんが、大通りを通るルートを選択すると、松岡容疑者の自宅のすぐ西側を通ることになります。
警視庁は、松岡容疑者がどのように照井さんの行動を把握していたのか、調べを進めています。