日本の
輸出規制に
反発を
強めている
韓国の
提案を
受けて、
WTO=
世界貿易機関の
加盟国のすべての
大使らが
出席する
最高レベルの
会合で
日本の
措置が
議論されることになり、
韓国が
国際社会に
働きかける
姿勢を
強めています。
半導体の
原材料などの
輸出規制を
厳しくした
日本の
措置について、
韓国の
提案を
受けて、
WTOの「
一般理事会」で
議論されることになりました。
「一般理事会」は加盟する164の国と地域のすべての大使らが出席して貿易に関する重要なテーマを協議する場で、2年に1度の閣僚会議を除くとWTOの実質的な最高機関です。
今月23日からスイス・ジュネーブにあるWTOの本部で開かれる「一般理事会」で、日本と韓国がそれぞれの主張を交わすことになります。
WTOでは今月9日、モノの貿易を協議する会合で韓国のペク・ジア(白芝娥)大使が、日本の措置が国際的な貿易ルールに反していると訴えましたが、韓国政府としてはWTOのより重要な場で議論することで各国の支持を広げたいと考えているものとみられます。
「一般理事会」での議論はWTOでの紛争解決の手続きとは別のもので、韓国政府はWTOへの提訴も検討しているほか、11日にはアメリカに高官を派遣して懸念を伝えていて、国際社会に働きかける姿勢を一段と強めています。