日米韓3
か国の
防衛相会談が
東京で
行われ、
情報共有や
共同訓練など安全保障面での
協力を
制度化する
覚書に
署名しました。
木原防衛大臣は、28日午前、防衛省でアメリカのオースティン国防長官、韓国のシン・ウォンシク(申源●)国防相との3か国の防衛相会談に臨みました。
日本での開催は初めてで、冒頭、木原大臣は「安全保障環境がいっそう厳しさを増す中、朝鮮半島やインド太平洋などの平和と安定にとって3か国の連携は極めて重要だ。北朝鮮とロシアの関係や東シナ海、南シナ海などの地域情勢、3か国の防衛協力の深化について積極的に議論したい」と述べました。
会談では、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を非難するとともに、ロシアとの軍事協力の強化に対し重大な懸念を表明しました。
そして、3か国の防衛相会談を定期的に開催することや、挑発や脅威に効果的に対処するため、協力をさらに発展させていくことを確認しました。
会談を終えた3人は、
▼ハイレベルでの政策協議を毎年開催することや、
▼北朝鮮の弾道ミサイルの発射に関する情報をリアルタイムに共有する仕組みについて連携を強化すること、それに
▼共同訓練を組織的、効率的に実施していくなど、安全保障面での協力を制度化する覚書に署名しました。
木原大臣は午後、日米両国の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」に臨みます。
※●は「さんずい」に「是」
木原防衛大臣「協力強化のための取り組みを継続」
会談のあと木原防衛大臣は記者団に対し「覚書は、これまで行ってきた政策協議や共同訓練などを継続的に実施することを文書の形で定めたものだ。これにより、日米韓3か国の協力は、様々な国際情勢の変化のもとでも揺るがない、より強固なものとなった。引き続き、この覚書に基づいて協力強化のための取り組みを継続し、地域の平和と安定に貢献する」と述べました。