東京電力福島第一原子力発電所では、
屋外に
設置した
仮設の
集積場に
置かれる
廃炉作業で
出た
廃棄物が
急増し、
管理が
不適切な
場所も
あるとして、
原子力規制委員会が
管理態勢の
見直しを
求めました。
福島第一原発の廃炉で出た放射性廃棄物はことし3月時点でおよそ48万立方メートルあり、多くは屋外の決まった場所で一時保管していますが、すぐに運び込めないがれきなどは原則1年を上限に仮設の集積場に置いています。
この集積場に仮置きされた廃棄物が去年1月のおよそ7000立方メートルからことし7月時点で6万立方メートルに急増し、仮置きが1年を超えるなど、管理が不適切な場所もあることが分かりました。
急増した原因について東京電力は、一時保管しているエリアでコンテナの積み直しなどのため受け入れを一時中断したことや、コンテナから放射性物質が漏れ点検作業などを実施したためだと説明しています。
原子力規制委員会は、仮設の集積場ではパトロールの回数が少ないなど適切な管理が行われていないおそれがあるとして、管理態勢の見直しを求めました。
東京電力は「廃棄物の仮置きなどを見直し、適切に管理したい」と話しています。