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ふうきみそがきらいなおしょうさん

Easy Japanese news
N4 Sep 14, 2025 07:09 1939
Furigana 번역
일본 신문
福島県ふくしまけんの仁王寺におうじに、昔むかし、別当べっとう尊貞そんてい法印ほういんというお坊ぼうさんがいました。このお坊ぼうさんは、いつも失敗しっぱいばかりして、村むらの人ひとたちを笑わらわせていました。村むらの人ひとたちは、このお坊ぼうさんが好すきでした。
ある春はるの日ひ、お坊ぼうさんは村むらの家いえを回まわっていました。お彼岸ひがんで、先祖せんぞにお祈いのりするためです。ある家いえで、お坊ぼうさんは「ふき味噌みそ」を食たべました。ふきのとうが入はいった味噌みそで、春はるの香かおりがします。お坊ぼうさんはふき味噌みそが嫌きらいでしたが、出だされたので、飲のむように一気いっきに食たべました。
その家いえの人ひとは、お坊ぼうさんがふき味噌みそが好すきだと勘違かんちがいしました。そして、村中むらじゅうに伝つたえました。お坊ぼうさんがどの家いえに行いっても、ふき味噌みそが出でてきました。お坊ぼうさんは、ふき味噌みそを食たべすぎて倒たおれてしまいました。
村むらでは、この話はなしが今いまも残のこっています。
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