アメリカ軍は
新たに
開発した
地上発射型の
中距離ミサイル
システムを
日本に
初めて
展開させ、
日本から
中国にも
届くミサイルの
能力を
示すことで
抑止力を
強化するねらいが
あると
見られます。
美军首次在日本部署新开发的陆基中程导弹系统,目的是通过展示能够从日本打击中国的导弹能力,来加强威慑力。
アメリカ
軍が
新たに
開発したのは
地上発射型の
中距離ミサイルシステム「タイフォン」で
15日、アメリカ
軍岩国基地で
メディアに
公開されました。
美国军方新近研发的地面发射型中程导弹系统“台风”于15日在美军岩国基地向媒体公开。
アメリカ
軍は
今月11日からの
自衛隊との
大規模な
共同訓練で
九州・
沖縄など各地で
離島防衛を
想定した
訓練を
実施していて、
このなかで
初めて
地上発射型の
中距離ミサイルシステムを
日本の
基地に
展開させました。
美国军方自本月11日起与自卫队进行大规模联合演习,在九州、冲绳等地实施了以离岛防卫为设想的训练,其中首次在日本的基地部署了陆基中程导弹系统。
「タイフォン」は
巡航ミサイル「トマホーク」を
発射でき、
射程1600
キロの
タイプであれば、
岩国基地から
東シナ海、
そして中国の
一部に
届く
能力があります。
“台风”可以发射巡航导弹“战斧”,如果是射程1600公里的型号,从岩国基地可以打到东海,甚至覆盖中国的部分地区。
日本への
展開のねらいについて
部隊のウェイド・ジャーマン
司令官は「
今回、
我々は
自衛隊とともに
厳しく
現実的な
訓練を
実施する
機会を
得ており、
必要に
応じて
戦う
準備を
整えられることを
確認する。
关于向日本部署的意图,部队指挥官韦德·贾曼表示:“这次我们有机会与自卫队一起进行严格且现实的训练,并确认我们能够随时做好战斗准备。”
岩国基地では
航空基地と
港湾の
両方でタイフォンを
展開するさまざまな
運用形態を
検証する
機会と
なる」と
話しています。
这将成为在岩国基地的航空基地和港口两处,验证台风部署各种运用形态的机会。
一方、
今回の
展開について
中国は「
断固拒否する」とし、ロシアは「さらなる
不安定を
招く
行動だ」などとして、ともに
反発を
強めています。
另一方面,对于此次事态的发展,中国表示“坚决拒绝”,俄罗斯则称这是“将带来进一步不稳定的举动”,两国都在加大反对力度。
「タイフォン」
開発の
背景に
中国軍への
危機感アメリカ
軍の「タイフォン」は
新たに
開発された
移動可能な
地上発射型の
中距離ミサイルシステムで、さまざまな
領域で
作戦を
展開するアメリカ
陸軍のマルチ・ドメイン・タスクフォースが
運用しています。
システムは
巡航ミサイル「トマホーク」と
対空ミサイル「SM6」を
発射できます。
系统可以发射巡航导弹“战斧”和防空导弹“SM6”。
アメリカは
冷戦末期に
旧ソビエトと
結んだINF=
中距離核ミサイルの
全廃条約で、
地上発射型の
中距離ミサイルを
保有してこなかった
一方、
中国は
中距離ミサイルの
生産と
配備に
力を
入れ、
少なくとも
1800発以上を
保有していると
分析されています。
このためアメリカ
軍は
中国軍との
間で
中距離ミサイルの
能力に
大きな
差があるとして
危機感を
強め、
2019年のINF
全廃条約の
失効後、
開発を
急ぎ、インド
太平洋地域への
配備を
目指してきました。
因此,美军认为与中国军队在中程导弹能力方面存在巨大差距,危机感日益加剧。自2019年《中导条約》失效后,美军加快了相关研发,并一直致力于在印太地区部署中程导弹。
そして
去年、フィリピンで
実施した
訓練で
初めて「タイフォン」を
展開し、
今回、
初めて
日本にも
展開させました。
去年在菲律宾进行的训练中首次部署了“台风”,这次也首次在日本进行了部署。