※動画は23分48秒 データ放送ではご覧になれません。
オリックスでプレーした7年間「人生の中ですごく成長できた」
大リーグのドジャースと12年契約を結んだ25歳の山本投手は、アメリカ・ロサンゼルスで現地時間の27日に入団会見を行ったあと帰国し、30日はオリックスの本拠地がある大阪市で会見しました。
山本投手はオリックスでプレーした7年間について「人生の中ですごく成長できた。チームが弱いときも強いときも経験できて、負けることの悔しさを実感するだけではなく、勝つことの喜びや、勝つことがどれだけ大事なことかもわかった」と振り返りました。
球団に対しては「指導者に恵まれた。チームに故障に気を遣ってもらったおかげで、無理をさせないことを念頭に置きながら勝利を目指すことができた。健康でプロ野球人生を進んでいけたことが順調な成長につながった。オリックスだからここまで来られたと思う」と感謝の気持ちを話しました。
ファンに向けては「新たなスタートラインに立つことができた。何よりもどんな時も応援してくれたことに感謝している。新型コロナの影響で無観客も経験し、より一層、ファンのありがたみを心から感じた。これからも応援してもらえたらうれしい」とメッセージを送りました。
そして「まだまだ野球人生はこれからだ。とにかく『勝ちたい』ということが一番で、それに近いチームを選んだ。ワールドチャンピオンになりたいので、その中でチームに貢献できる投手になりたい」と大リーグでの意気込みを力強く話していました。
山本投手の契約について、アメリカのメディアはピッチャーとしては大リーグ史上最高額となる12年総額3億2500万ドル、日本円でおよそ463億円にのぼる大型契約になると伝えています。
福良淳一GM「チームに貢献してくれたので、快く送り出す」
会見後、山本由伸投手が入団時に監督を務めていた福良淳一ゼネラルマネージャーは花束を贈り「ずっと由伸の夢だったので、その夢がようやくかなった。由伸が抜けることはチームとして痛いが、これだけチームに貢献してくれたので、快く送り出すことができる」と時折、笑顔を見せながら話していました。
オリックス作成惜別ポスター「心にぐっときた」
山本由伸投手は30日の会見でドジャースへの移籍が決まったことに合わせて、オリックスが作成した惜別のポスターについて触れました。
このポスターは、山本投手が所属した7年間の公式戦全試合の投球数に合わせて、1万4470個のボールの画像を用いたモザイクアートで描かれました。
山本投手がユニフォーム姿で帽子をかぶり笑顔を見せるポスターには「バファローズで投じた1万4470球。そのすべてにありがとう。正直めちゃくちゃ寂しいけど、アメリカで無双する山本由伸が見てみたい。いけ、由伸。日本最強が世界最強だと証明してくれ」などとエールも書かれています。
このポスターについて山本投手は「本当にうれしかった。ポスターについていた文章がすごく、心にぐっときた」と話していました。