イスラエルとパレスチナのガザ地区を実効支配するハマスは、11月24日から4日間にわたって戦闘を休止し、イスラエル軍によりますと、27日までにハマスがイスラエル人と外国籍の人質、合わせて76人を解放した一方、イスラエル側は収監していたパレスチナ人150人を釈放しました。
さらに、双方は戦闘休止の期間を2日間延長し、5日目となった28日も、ガザ地区で拘束されていたイスラエル人10人と外国籍2人の、合わせて12人の人質が解放された一方、イスラエル側が収監していたパレスチナ人、30人が釈放されました。
双方による合意が守られれば、戦闘の休止は少なくとも29日まで続くことになります。
こうした中、アメリカ ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、28日、「われわれは、すべての人質の解放を望んでおり、休止期間をこの2日間を超えて、さらに延長することに賛成だ」と述べ、休止の再延長の実現に向けて、イスラエルや仲介を担っているカタールやエジプトと協力して取り組む考えを示しました。
ハマスの幹部は、地元メディアに「人質にしているイスラエル人の兵士について解放交渉をする用意がある」と述べるなど、休止をさらに延長したい意向を示しています。
一方、イスラエルの有力メディアは、イスラエル側は10日間を超える戦闘休止には応じない方針だと伝えています。
アメリカなど、各国が協力して取り組むなか、あくまでもハマスの壊滅を目指すとしているイスラエルとハマスは戦闘休止の条件などをめぐって駆け引きを続けているとみられ、休止の再延長に合意できるかどうかが焦点となってます。