北朝鮮に
拉致された
横田めぐみ
さんの
父親の
横田滋さんが、5
日亡くなりました。
政府は
拉致問題の
解決に
向けて、
あらゆる機会を
捉えて
取り組むとしていますが、
日朝首脳会談の
実現のめどは
立っておらず、
解決への
道筋は
依然として
見通せない
状況です。
中学1
年生の
時に
北朝鮮に
拉致された
横田めぐみ
さんの
父親で、40
年以上もの
間、
娘の
救出活動を
続けてきた
横田滋さんが5
日、
亡くなりました。
安倍総理大臣は5日夜、「滋さんが早紀江さんとともに、その手でめぐみさんを抱き締めることができる日が来るようにという思いで、こんにちまで全力を尽くしてきたが、いまだにめぐみさんの帰国が実現できていないことは断腸の思いであり、申し訳ない思いでいっぱいだ」と述べました。
政府内からは、滋さんが妻の早紀江さんとともに、拉致被害者の救出に向けて先頭に立って活動してきた存在だったことから、「衝撃は大きい」という受け止めが出ています。
拉致被害者の家族では、ことし2月に有本恵子さんの母親・嘉代子さんが亡くなるなど、高齢化は切実になっています。
政府は拉致問題の解決に向け、引き続きあらゆる機会を捉えて取り組むとしていますが、条件をつけずに実現を目指している日朝首脳会談はめどが立っておらず、解決への道筋は依然として見通せない状況です。
米国務省「拉致問題解決を強く求め続ける」
アメリカ国務省は5日、NHKに対し、「横田滋さんのご家族に深い哀悼の意を表します」とする報道担当者のコメントを出しました。
そのうえで国務省は「アメリカは北朝鮮に対し、日本人を拉致した問題を速やかに解決するよう強く求め続ける」として、今後も北朝鮮に対し、拉致問題の解決を求めていくと強調しました。