千葉県富津市が運営する高宕山自然動物園では、10日の朝、仮設のおりのフェンスが何者かに切られて直径40センチほどの穴が開き、中にいたおよそ70匹のニホンザルが外に逃げ出しているのが見つかりました。
サルたちのほとんどが、おりの周辺で過ごしてるということで、11日は、職員たちがおりの中に餌をまいてサルが食べにくるタイミングをはかって捕獲をしようと作業を進めていました。
この動物園では、去年9月の台風で、ニホンザルの飼育スペースの柵が倒れ、サルが外部と自由に行き来できる状態になってしまったため、先月までにおよそ70匹の捕獲を進めて仮設のおりに収容したばかりでした。
これまでに、近隣住民からの苦情などは寄せられていないということですが、市は、警察に被害届を提出しています。
高宕山自然動物園の関谷康男園長は「こんなことは今までなかったので驚きました。野放し状態になったサルをようやく捕獲したのにむだになって残念です。できるだけ早く捕獲を進めたい」と話していました。