日本新聞: 体のだるさや皮膚のかゆみ梅雨の体調不良に注意

体からだのだるさや皮膚ひふのかゆみ梅雨つゆの体調たいちょう不良ふりょうに注意ちゅうい

Jun 12, 2020 19:06

Furigana

梅雨つゆの時期じきを迎むかえ、体からだのだるさや皮膚ひふのかゆみなど体調たいちょう不良ふりょうを訴うったえる声こえがネット上じょうで相次あいついでいて、専門せんもん家かは高温こうおん多湿たしつによる不快ふかい感かんやカビなどの発生はっせいが原因げんいんの場合ばあいがあるとして、症状しょうじょうを感かんじたら早はやめに医療いりょう機関きかんを受診じゅしんするよう呼よびかけています。各地かくちで梅雨入つゆいりを迎むかえ、インターネット上じょうではどんなことが調しらべられているのか。

IT大手おおてヤフーの検索けんさくデータによりますと、九州きゅうしゅう北部ほくぶや関東かんとう甲信こうしんなどで梅雨入つゆいりが発表はっぴょうされた11日にち、ネット上じょうでは「梅雨つゆ」ということばと一緒いっしょに「体調たいちょう不良ふりょう」や「頭痛ずつう」といったことばが多おおく検索けんさくされていたということです。

ヤフーによりますと例年れいねん、梅雨つゆの時期じきには同おなじ傾向けいこうがみられ、去年きょねん1年間ねんかんに「梅雨つゆ体調たいちょう不良ふりょう」と検索けんさくした人ひとのデータを分析ぶんせきすると、40代だいが3割わり弱じゃく、30代だいが2割わり余あまりと合あわせて半数はんすう以上いじょうにのぼるほか、全体ぜんたいの7割わり以上いじょうを女性じょせいが占しめると推定すいていされています。

ツイッター上じょうでは「梅雨つゆの時期じき特有とくゆうのかゆみがきた」とか「体からだがだるい」などといった投稿とうこうが相次あいついでいるほか、ことしは新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうでマスクによる顔かおの肌荒はだあれを訴うったえる人ひともいます。

子こどものころからアトピー性せい皮膚ひふ炎えんの症状しょうじょうがあるという愛知あいち県けんの40代だいの男性だんせいは、毎年まいとし、梅雨入つゆいり前まえごろから顔かおや腕うでに発疹はっしんやかゆみが現あらわれてかゆみで眠ねむれないこともあり、ひどい時ときは皮膚ひふ科かで点滴てんてきを打うってもらったりアルコールで顔かおを拭ふいたりして対処たいしょしているということです。

梅雨つゆがすぎた真夏まなつにはある程度あるていど、症状しょうじょうは落ち着おちつくということで、男性だんせいは「顔かおがかゆくなると、外そとにも出でたくなくなるくらいとても憂ゆううつな気分きぶんになります」と話はなしています。

東京とうきょう・港みなと区くで内科ないかや皮膚ひふ科かの診療しんりょうを行おこなう医師いしの松崎まつざき道男みちおさんによりますと梅雨つゆの時期じきは高温こうおん多湿たしつによる不快ふかい感かんや急きゅうな気候きこうの変化へんかなどで自律じりつ神経しんけいのバランスを崩くずしやすくめまいや体からだのだるさ、食欲しょくよく不振ふしん、頭痛ずつうなどの症状しょうじょうを訴うったえる患者かんじゃが増ふえる傾向けいこうにあるということです。

また、カビやダニが増ふえ、せきや体からだのかゆみなどのアレルギー症状しょうじょうを引き起ひきおこす人ひともいるほか、食中毒しょくちゅうどくや熱中ねっちゅう症しょうも起おこりやすく注意ちゅういが必要ひつようだということです。

松崎まつざきさんは「クーラーや除じょ湿しめ機きなどを適切てきせつに利用りようして、快適かいてきに過すごせる環境かんきょうを作つくっていくことが大切たいせつだ。晴はれた日ひには布団ふとんを干ほしたり、丁寧ていねいに掃除そうじしたりしてカビやダニを取り除とりのぞくことも症状しょうじょうの軽減けいげんに効果こうかがある」と話はなしています。そのうえで、「アレルギーなどの症状しょうじょうがある場合ばあいには、内科ないかや皮膚ひふ科かなど、専門せんもんの医療いりょう機関きかんに早はやめに相談そうだんしてほしい」と呼よびかけています。