このうち男子シングルでは、前半トップの鍵山選手が全体の最後に演技に臨みました。鍵山選手は、演技冒頭で4回転サルコーを決め、続くジャンプは4回転ループではなく安定感を優先して3回転ルッツを跳びました。
その後は、4回転トーループからの連続ジャンプで高い出来栄え点を獲得し、後半はジャンプにミスが出たものの、フリーで全体トップとなる185.77の得点で合計286.41をマークし、優勝しました。
鍵山選手は、第3戦のイタリア大会に続きグランプリシリーズ2連勝で、来月9日から大阪 門真市で行われるグランプリファイナル出場を決めました。
日本勢では、横井ゆは菜選手が合計176.93で9位でした。 優勝は、昨シーズンの世界選手権を制したロシアのアンナ・シェルバコワ選手で、得点は合計229.69でした。
また、フリーで新たに取り組んでいる4回転ループを演技構成から外したことについて「自分の中ではショートプログラムを終えて入れてもいいかなという感じだったが、やっぱりサルコーやトーループのような安定感がない。失敗してボロボロになるよりもまとめたほうがいいと考えて、あえて回避した」と説明しました。 そして、自身初の出場となるグランプリファイナルに向けては「今シーズンの目標の1つで、出場を決められたことはすごくよかった。ただ、今の自分で優勝を争える実力があるかと言われたらそうでもない。グランプリシリーズ2試合でまだまだ実力が足りないと感じたので、もっと練習したい」と話していました。
<技術点:95.57>(※GOE=出来栄え点) 4回転サルコー:12.89(GOE:3.19) 3回転ルッツ:7.67(GOE:1.77) 4回転トーループ+3回転トーループ:17.36(GOE:3.66) 3回転トーループ+シングルオイラー+3回転サルコー:15.31(GOE:2.51) 足換えシットスピン(レベル4):3.60(GOE:0.60) ステップシークエンス(レベル2):3.49(GOE:0.89) 4回転トーループ:9.50(GOE:-0.95) 3回転フリップ+3回転ループ:10.92(GOE:-0.30) シングルアクセル:1.23(GOE:0.02) コレオシークエンス:4.50(GOE:1.50) 足換えコンビネーションスピン(レベル4):4.50(GOE:1.00) フライング足換えコンビネーションスピン(レベル4):4.60(GOE:1.10) <演技構成点:90.20> ・スケートの技術:9.21 ・演技のつなぎ:8.82 ・演技表現:8.89 ・振り付け:9.14 ・音楽の解釈:9.04
<技術点:94.95>(※GOE=出来栄え点) 4回転ルッツ:15.28(GOE:3.78) 4回転フリップ(明確でない踏切):11.47(GOE:0.47) 4回転トーループ+1回転トーループ::9.63(GOE:-0.27) フライング足換えコンビネーションスピン(レベル3):3.39(GOE:0.39) 4回転トーループ:7.46(GOE:-2.04) トリプルアクセル:9.37(GOE:0.57) フライングシットスピン(レベル4):3.69(GOE:0.69) 3回転フリップ(明確でない踏切)+シングルオイラー+3回転サルコー:10.96(GOE:-0.15) トリプルアクセル+2回転トーループ:11.26(GOE:1.03) ステップシークエンス(レベル3):4.10(GOE:0.80) コレオシークエンス:4.14(GOE:1.14) 足換えコンビネーションスピン(レベル4):4.20(GOE:0.70) <演技構成点:82.22> ・スケートの技術:8.43 ・演技のつなぎ:8.04 ・演技表現:8.25 ・振り付け:8.25 ・音楽の解釈:8.14
<技術点:73.80>(※GOE=出来栄え点) トリプルアクセル(1/4回転不足):7.77(GOE:-0.23) 3回転ルッツ+3回転トーループ:11.53(GOE:1.43) 3回転サルコー:5.22(GOE:0.92) 足換えコンビネーションスピン(レベル4):4.10(GOE:0.60) ダブルアクセル:4.05(GOE:0.75) 3回転ルッツ+3回転トーループ(1/4回転不足)+2回転トーループ:12.20(GOE:-0.34) 3回転ループ+2回転トーループ:7.59(GOE:0.77) 3回転フリップ(踏切違反)4.18(GOE:-0.48) フライングキャメルスピン(レベル3):3.28(GOE:0.48) ステップシークエンス(レベル4)5.07(GOE:1.17) コレオシークエンス:4.36(GOE:1.36) フライング足換えコンビネーションスピン(レベル4):4.45(GOE:0.95) <演技構成点:67.24> ・スケートの技術:8.54 ・演技のつなぎ:8.14 ・演技表現:8.50 ・振り付け:8.39 ・音楽の解釈:8.46
鍵山選手「まだまだ実力が足りない」
【得点詳細】
男子シングル 全体1位 鍵山優真 合計286.41
男子シングル 全体2位 佐藤駿 合計264.99
女子シングル 全体3位 樋口新葉 合計204.91