日本新聞: ファイザーのワクチンオミクロン株に効果低下か南アの研究所

ファイザーのワクチンオミクロン株かぶに効果こうか低下ていかか南アなんあの研究所けんきゅうじょ

Dec 8, 2021 17:12

Furigana

南アフリカみなみあふりかのアフリカ健康けんこう研究所けんきゅうじょは7日にち、ファイザーの新型しんがたコロナウイルスワクチンの効果こうかがオミクロン株かぶに対にたいしては、低下ていかする可能かのう性せいを示しめす初期しょき段階だんかいの研究けんきゅう結果けっかを発表はっぴょうするとともに、3回かい目めの追加ついか接種せっしゅなどによって、ワクチンの効果こうかがある程度あるていど維持いじされる可能かのう性せいが高たかいとする見解けんかいを示しめしました。

南アフリカみなみあふりかのアフリカ健康けんこう研究所けんきゅうじょのチームは7日にち、ファイザーのワクチン接種せっしゅを受うけた人ひと、12人にんの血液けつえきを採取さいしゅし、血液けつえき中ちゅうの中和ちゅうわ抗体こうたいが、新あらたな変異へんいウイルス、オミクロン株かぶの働はたらきをどの程度ていど抑おさえられるかを調しらべた結果けっかを発表はっぴょうしました。

それによりますと、12人にん全体ぜんたいでは、中和ちゅうわ抗体こうたいの効果こうかが従来じゅうらいのウイルスの場合ばあいと比くらべ、およそ40分ぶんの1になったということです。

一方いっぽうで、12人にんのうち、新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんしたあと、ワクチン接種せっしゅを受うけた6人にんについて調しらべたところ、このうち5人にんは中和ちゅうわ抗体こうたいの効果こうかが低下ていかしたものの、比較的ひかくてき高たかい水準すいじゅんを維持いじしていました。

研究けんきゅう結果けっかは、まだ他たの専門せんもん家かによる検証けんしょうを受うけていない初期しょき段階だんかいの小規模しょうきぼなものですが、研究けんきゅうチームは「ウイルスが免疫めんえきを回避かいひする能力のうりょくは完全かんぜんではなかった。ウイルスに感染かんせんしたあとワクチン接種せっしゅを受うけたり、3回かい目めの追加ついか接種せっしゅを受うけたりすれば、中和ちゅうわ抗体こうたいの働はたらきを高たかめたり、重症じゅうしょう化かを防ふせぐことができたりする可能かのう性せいが高たかい」としています。