大司教の祝福に合わせて、高さおよそ140メートルの塔がライトアップされると、市民や観光客から大きな拍手と歓声が上がりました。
サグラダ・ファミリア教会は1882年に着工し、ガウディの没後100年となる2026年の完成を目指して建設が進められてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で工事は一時中断を余儀なくされました。
しかし、感染拡大が収まらない中で希望のシンボルにしたいと、教会は「マリアの塔」の建設に人手や予算を集中して工事を進めていました。
スペインでも、感染者の数は再び増加傾向にあり、教会の近くにある土産物店の店長は「感染が収まって、かつてのように大勢の観光客に戻ってきてほしい。『マリアの塔』がそのきっかけになれば」と期待を寄せていました。
「希望の星になってほしいー。今回の取材で人々から繰りかえし聞いたことば。ここスペインでも再び感染者の数が増え、オミクロン株への不安もあるだけに切実さを感じた。マリアの塔の星のモニュメント。人々の希望を受け止める存在であって欲しいと願う」