関西電力の
経営幹部らの
金品受領問題で、
会長や
副社長ら11
人はスーツの
仕立券を75
着分合わせて3750
万円相当を
受け取り、
その大半を
返却せずに
使っていました。
1着当たり50
万円相当の
高級品でしたが、
関西電力は「
儀礼の
範囲と
考えていた」としています。
関西電力の
幹部ら20
人は、
高浜原子力発電所が
立地する
福井県高浜町の
森山栄治元助役から、
総額で
およそ3億2000
万円相当の
金品を
受け取っていましたが、
このうち3750
万円分は、
1着当たり50
万円相当の
スーツの
仕立券でした。
八木誠会長が2着分、豊松秀己元副社長が20着分、森中郁雄副社長が16着分など11人が合わせて75着分を受け取っていました。
元助役に仕立券や同額程度の物品で返却していたのは、14着分を受け取った鈴木聡常務だけで、ほかの幹部らは大半をスーツの仕立てに使い、返却もしていませんでした。
こうした仕立券の受け取りについて、岩根茂樹社長は先月27日の会見で、中身や金額など明かさないまま中元や歳暮などと同様の「儀礼の範囲のもの」と説明していましたが、今月2日の会見では一転して「金額的に良識の範囲外に整理し直した」と釈明していて、経営陣の一般的な社会常識とかけ離れた認識やコンプライアンス意識の甘さが露呈した形です。