衆議院本会議は
野党側が
大島議長の
国民投票法改正案をめぐる
発言に
議長として
越権だ
などと
反発し、
予定より
およそ1時間半遅れて
始まりました。
大島衆議院議長は
5日、
青森県八戸市での
講演で、
継続審議となっている
国民投票法改正案について「ぜひ
臨時国会で
与野党で
話し合って、
合意を
見つけてほしい」と
述べました。
この発言について立憲民主党など野党側は「議長として越権で看過できない」などと反発し、衆議院議院運営委員会の理事会で撤回などを求めました。
高木委員長は大島議長に野党側の意見を伝えたのに対し、大島議長は「注意を真摯(しんし)に受け止め、議長としてさらに公正中立に努めていく」と述べたということです。
高木委員長は、大島議長の説明を理事会で報告しましたが野党側は納得せず、議長みずからが説明するよう求めました。
このため大島議長は与野党の理事らと直接会談し「今後は公正中立で円満な運営を心がけたい」と述べ、理解を求めました。
また自民党の森山国会対策委員長は立憲民主党の安住国会対策委員長らと会談し、公正中立な運営に努めるよう大島議長に要請すると説明しました。
そして安倍総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われる衆議院本会議は予定よりおよそ1時間半遅れて午後4時半ごろに開会しました。
自民 森山国対委員長「発言をよく精査」
自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「大島議長のいつもの議事裁きを見ていると、非常に厳正中立に国会運営をしていると思う。ただ今回、野党から指摘があったので、発言をよく精査し、議長に申し上げるべきことは申し上げたい」と述べました。
自民 岸田政調会長「議論促したいという思いでは」
自民党の岸田政務調査会長は記者会見で、「国民投票法改正案は議論が行われておらず、議論を促していくのは当然あるべき姿だ。大島議長は何か具体的な方向性を示したのではなく、議論を促したいという思いで発言したのではないか」と述べました。