決勝トーナメントに進めるのは各グループの上位2チームで、グループAは勝ち点14の日本、勝ち点11のアイルランド、勝ち点10のスコットランドの3チームに、決勝トーナメント進出の可能性があります。
この3チームはいずれも残り1試合で、まずアイルランドが12日に、すでに敗退が決まっているサモアと対戦します。
日本は13日の最終戦でスコットランドに勝つか引き分ければ、アイルランドの試合結果にかかわらず初の決勝トーナメント進出が決まり、負けても、ボーナスポイントの獲得状況などで決勝トーナメントに進める可能性があります。
スコットランド 日本戦見据え 主力温存
スコットランドは、最終戦の日本戦を見据えて主力を温存したロシアとの試合で、9つのトライを奪ってボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得して選手層の厚さを見せ、勢いに乗って決勝トーナメント進出がかかる日本との試合に臨みます。
スコットランドは初戦で優勝候補のアイルランドに敗れましたが、次のサモア戦でボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得して9日のロシア戦を迎えました。
スコットランドは、次は中3日で1次リーグ最終戦の日本との試合があり、日本よりも休養日が少ないことを踏まえ、ほぼ主力を起用したサモア戦の先発メンバー15人から14人を入れ替えた大胆な布陣でロシア戦に臨みました。
グレガー・タウンセンドヘッドコーチは「日本戦でボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得するのは難しいから、ロシア戦では必ずボーナスポイントを取って勝たなければならない」と話していましたが、起用された選手たちは後半早々に4つ目のトライをあげてボーナスポイント獲得を決めると、その後もたたみかけて最終的には9つのトライで相手に得点を許さず、選手層の厚さを見せつけました。
また、前回大会の日本戦で20得点をあげたスクラムハーフのグレイグ・レイドロウ選手や司令塔のスタンドオフ、フィン・ラッセル選手など主力選手たちは、ロシア戦でベンチにも入らずしっかり休み、サモア戦から中12日の万全な状態で日本との大一番に照準を合わせてきます。
スコットランドの選手やヘッドコーチはロシアに大勝したあと、「チームにとって自信になった」と口々に話し、強豪が勢いに乗って日本戦に向かいます。