日本新聞: 東京五輪日本選手団主将は陸上の山縣亮太副主将に石川佳純

東京とうきょうオリンピックの日本にっぽん選手せんしゅ団だんの主将しゅしょうを陸上りくじょう男子だんしの山縣やまがた亮太りょうた選手せんしゅが、副ふく主将しゅしょうを卓球たっきゅう女子じょしの石川いしかわ佳けい純じゅん選手せんしゅが務つとめることになりました。これは、JOC＝日本にっぽんオリンピック委員いいん会かいが1日にちに発表はっぴょうしました。

JOCは、東京とうきょうオリンピックの日本にっぽん選手せんしゅ団だんについて、ジェンダー平等びょうどうを推進すいしんするため主将しゅしょうに加くわえ、夏なつの大会たいかいでは初はじめて副ふく主将しゅしょうを置おくことを決きめ、男女だんじょ1人にんずつを起用きようする方針ほうしんで人選じんせんを進すすめてきました。

このうち、選手せんしゅ団だんの「顔かお」となる主将しゅしょうには陸上りくじょうの男子だんし100メートルで6月つきに9秒びょう95の日本にっぽん新しん記録きろくをマークした山縣やまがた選手せんしゅが、副ふく主将しゅしょうには卓球たっきゅう女子じょしで3大会たいかい連続れんぞくの出場しゅつじょうとなる石川いしかわ選手せんしゅが選えらばれました。

山縣やまがた選手せんしゅは広島ひろしま県けん出身しゅっしんの29歳さい。

3大会たいかい連続れんぞくのオリンピック出場しゅつじょうで、リオデジャネイロ大会たいかいでは男子だんし400メートルリレーの銀メダルぎんめだる獲得かくとくに貢献こうけんしました。

2018年ねんのジャカルタアジア大会たいかいで日本にっぽん選手せんしゅ団だんの主将しゅしょうを務つとめています。

石川いしかわ選手せんしゅは山口やまぐち県けん出身しゅっしんの28歳さい。

こちらも3大会たいかい連続れんぞくのオリンピック出場しゅつじょうです。

2012年ねんのロンドン大会たいかいで日本にっぽん卓球たっきゅう史上しじょう初はつのメダルとなる女子じょし団体だんたいの銀メダルぎんめだる獲得かくとくに貢献こうけんし、リオデジャネイロ大会たいかいでも女子じょし団体だんたいで2大会たいかい連続れんぞくとなる銅メダルどうめだるを獲得かくとくしています。

JOCは、男女だんじょ1人にんずつを起用きようする方針ほうしんを示しめしている旗手きしゅについては、後日ごじつ発表はっぴょうするとしていますが、男子だんしはバスケットボールの八はち村むら塁るい選手せんしゅ、女子じょしはレスリングの須崎すさき優衣ゆい選手せんしゅを起用きようすることで最終さいしゅう的てきな調整ちょうせいを進すすめています。

山縣やまがた「前向まえむきなニュース届とどけられるよう努つとめたい」

山縣やまがた亮太りょうた選手せんしゅは、広島ひろしま県けん出身しゅっしんの29歳さい。

勢いきおいのあるスタートからスピードを維持いじしてフィニッシュにつなげる走はしりが持ち味もちあじです。

オリンピックには、ロンドンとリオデジャネイロの2大会たいかいに連続れんぞくで出場しゅつじょうし、リオデジャネイロ大会たいかいでは男子だんし400メートルリレーのメンバーとして銀メダルぎんめだるを獲得かくとくしました。

国内こくないトップクラスの実力じつりょくを持もちながら、おととしは肺はいの病気びょうきなどで、昨さくシーズンは右みぎひざの痛いたみの影響えいきょうで不ふ本意ほんいなシーズンを送おくりました。

巻き返まきかえしをかけた今こんシーズンは、はじめて専任せんにんのコーチをつけて走はしりを見直みなおし、6月つきに鳥取とっとり市しで行おこなわれたレースで9秒びょう95の日本にっぽん新しん記録きろくをマークしました。

その勢いきおいに乗のり、代表だいひょう選考せんこう会かいの日本にっぽん選手権せんしゅけんで3位いに入はいって3回かい目めのオリンピック代表だいひょうに内定ないていしました。

東京とうきょう大会たいかいでは男子だんし100メートルでの決勝けっしょう進出しんしゅつと、男子だんし400メートルリレーでの金メダルきんめだる獲得かくとくを目標もくひょうに掲かかげています。

山縣やまがた選手せんしゅはJOCを通をとおして「自国じこく開催かいさいのオリンピックにおいて日本にっぽん代表だいひょう選手せんしゅ団だん主将しゅしょうを拝命はいめいし、大おおきな責任せきにんを感かんじています。非常ひじょうに難むずかしい状況じょうきょうですが、私わたしたちがやるべきことは変かわらないと思おもっています。日の丸ひのまるの誇ほこりを胸むねに行動こうどう規範きはんを順守じゅんしゅし、日本にっぽん代表だいひょう選手せんしゅ団だんとして国民こくみんの皆様みなさまに少すこしでも前向まえむきなニュースを届とどけられる様よう、精せいいっぱい努つとめて参まいりたいと思おもいます」とコメントしています。

石川いしかわ「特別とくべつな大会たいかい本番ほんばんでは全力ぜんりょくを尽つくす」

石川いしかわ佳けい純じゅん選手せんしゅは、山口やまぐち県けん出身しゅっしんの28歳さい。

3大会たいかい連続れんぞくのオリンピック出場しゅつじょうです。

強烈きょうれつなフォアハンドのドライブが持ち味もちあじで、ラリーでの得点とくてん力りょくの高たかさも強つよさを支ささえています。

卓球たっきゅう選手せんしゅだった両親りょうしんの影響えいきょうで7歳さいから卓球たっきゅうを始はじめ、全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんの女子じょしシングルスでは、高校こうこう3年ねんの時ときに初はつ優勝ゆうしょうしました。

オリンピックでは、初はつ出場しゅつじょうだった2012年ねんのロンドン大会たいかいで日本にっぽん卓球たっきゅう史上しじょう初はつのメダルとなる女子じょし団体だんたいの銀メダルぎんめだる獲得かくとくに貢献こうけんし、2016年ねんのリオデジャネイロ大会たいかいでも女子じょし団体だんたいで銅メダルどうめだると、2大会たいかい連続れんぞくでメダルを獲得かくとくしています。

ここ数すう年ねん、若手わかて選手せんしゅの活躍かつやくに押おされて苦くるしい時期じきを過すごしましたが、サーブやレシーブを強化きょうかし、リスクを負おってでも自分じぶんから積極せっきょく的てきに攻せめる攻撃こうげき的てきなプレースタイルへと変化へんかを遂とげました。

ことし1月つきの全ぜん日本にっぽん選手権せんしゅけんでは、女子じょしシングルスの決勝けっしょうで伊藤いとう美よし誠まこと選手せんしゅを相手あいてに果敢かかんに攻せめるプレーで勝利しょうりし、5年ねんぶり5回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたしました。

東京とうきょうオリンピックの女子じょし団体だんたいでは、1試合しあい目めに行おこなわれるダブルスで平野ひらの美宇びう選手せんしゅとペアを組くむことが有力ゆうりょく視しされていて、ダブルスでの活躍かつやくも期待きたいされています。

石川いしかわ選手せんしゅは「このたびは日本にっぽん代表だいひょう選手せんしゅ団だんの副ふく主将しゅしょうの重責じゅうせきを担になわせていただくことを大変たいへん光栄こうえいに感かんじています。出場しゅつじょうする全ぜん選手せんしゅにとって、今回こんかいの東京とうきょうオリンピックはホーム開催かいさいという特別とくべつな大会たいかいです。選手せんしゅは、ここに至いたるまで、さまざまな制約せいやくがある中なかでも最大限さいだいげんの準備じゅんびをしてきたと思おもいます。そして、この舞台ぶたいに立たてるありがたさを感かんじながら、本番ほんばんでは全力ぜんりょくを尽つくすことで一いち人にんでも多おおくの方ほうに前向まえむきな気持きもちになってもらえればうれしいです。日本にっぽん代表だいひょう選手せんしゅ団だんへの応援おうえん、よろしくお願おねがいします」とコメントしています。