フランスに
留学していた
日本人の
女子大学生の
行方が
分からなくなった
事件で、
殺人の
疑いで
国際手配されたチリ
人の
男がフランスに
移送され、
事件を
担当する
検事は、
今後、
裁判で
事実関係を
明らかにしたい
考えを
示しました。
筑波大学の学生黒崎愛海さんが、2016年に留学先のフランス東部ブザンソンで消息を絶った事件で、フランスの捜査当局は、元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ容疑者を、殺人の疑いで国際手配してきました。
セペダ容疑者は事件直後にチリに帰国しましたが、フランスの捜査当局の要請に基づいて、24日、事件を管轄しているフランス東部ブザンソンの裁判所に移送されました。
この日は、勾留を認めるかどうかの審理が行われ、セペダ容疑者は落ち着いた様子で「私は決して暴力を振るったことはありません」と陳述しました。
審理の結果、セペダ容疑者の勾留は認められ、今後、予審判事が容疑者から話を聞くなどして、裁判を開くだけの十分な証拠があるかどうか精査することになります。
事件を担当するマント検事は報道陣の取材に対し「事件を解決するためできることをすべてしてきた。大きな前進だが、身柄の引き渡しが終点ではない」と話し、今後、裁判で事実関係を明らかにしたい考えを示しました。
また、黒崎さんの家族の弁護士、シルビ・ガレさんは「家族は容疑者に対して、どこに行けば愛海が見つかるか教えてほしいと懇願している。4年も続く苦悩や拷問にはこれ以上耐えられない」と話していました。