ヤクルト 小川おがわがノーヒットノーラン達成たっせい 史上しじょう82人にん目め

そして9点てん差さで迎むかえた9回かい、2アウトとすると、最後さいごはＤｅＮＡの代打だいだ・乙坂おとさか智さとし選手せんしゅを空振からぶりの三振さんしんに打ち取うちとってノーヒットノーランを達成たっせいしました。

小川おがわ投手とうしゅはこの試合しあい、32人にんのバッターと対戦たいせんしてフォアボール3つを与あたえただけで、奪うばった三振さんしんが10個こ、球たま数すうは135球きゅうでした。

プロ野球やきゅうでのノーヒットノーランは、去年きょねん9月つきに中日ちゅうにちの大野おおの雄大たけひろ投手とうしゅが達成たっせいして以来いらい、史上しじょう82人にん目め、93回かい目めとなります。

小川おがわ「強気つよきで投なげた」

小川おがわ泰弘やすひろ投手とうしゅは試合しあい後ごのヒーローインタビューで「キャッチャーが強気つよきのリードをしてくれたので、自分じぶんも強気つよきでストレートを投げ込なげこめたし、打者だしゃも点てんをたくさん取とってくれたので乗のっていくことができた。スタンドに集あつまってくれたファンのためにもいいピッチングができてよかった」と振り返ふりかえりました。

ノーヒットノーランを意識いしきしたのは5回かいからだということで「そんなに簡単かんたんにいかないのはわかっていたので、集中しゅうちゅう力りょくだけはもって、あとはテンポよくバッターに向むかっていく姿勢しせいだけを意識いしきしていた」と振り返ふりかえりました。

そのうえで「きょうのピッチングをいいきっかけとして強気つよきで押おすピッチングをどんどん見みせていきたい」と意気込いきごんでいました。

また、試合しあい後ごのオンライン会見かいけんでは「まだ実感じっかんがわかない。バッター一いち人にん一いち人にんにしっかり集中しゅうちゅうできていたのがいちばんよかったし、ストライク先行せんこうで進すすめられた」と試合しあいを振り返ふりかえりました。

チームの連敗れんぱいを「5」で止とめたことについては、「苦くるしい時間じかんだったので、きょうで絶対ぜったいに止とめたい。自分じぶんがなんとかしたいと思おもっていた。きょうのノーヒットノーランをこれからのピッチングに生いかせるよう頑張がんばりたいし、まだ成長せいちょうしていきたい」と話はなしていました。

高津たかつ監督かんとく「ストレートに力ちからがあった」

ヤクルトの高津たかつ臣しん吾われ監督かんとくは試合しあい後ごのオンライン会見かいけんで、ノーヒットノーランを達成たっせいした小川おがわ泰弘やすひろ投手とうしゅについて「7回かいを抑おさえたあと、きょうのこの調子ちょうしならやってもおかしくないと思おもっていた。高たかさのコントロールもすごくよかったし、ストレートに力ちからがあった」と話はなしていました。

ノーラン・ライアンさんの影響えいきょう受うける

小川おがわ泰弘やすひろ投手とうしゅは愛知あいち県けん出身しゅっしんの30歳さい。

創価大学そうかだいがくから平成へいせい24年ねんのドラフト会議かいぎでヤクルトから2位いで指名しめいされて入団にゅうだんしました。

小川おがわ投手とうしゅは身長しんちょう1メートル71センチとプロ野球やきゅう選手せんしゅとしては小柄こがらな体格たいかくですが、左足ひだりあしを高たかく上あげるダイナミックなフォームから投げ込なげこむ力ちからのあるストレートとキレのある変化球へんかきゅうで、1年ねん目めには16勝しょうを挙あげて新人しんじん王おうと最多さいた勝しょうに輝かがやき、3年ねん目めにも、二に桁けた勝利しょうりを挙あげました。

このフォームは大リーグだいり-ぐの奪だつ三振さんしんなど数々かずかずの記録きろくを打ち立うちたてた往年おうねんの名めい投手とうしゅ、ノーラン・ライアンさんの影響えいきょうを受うけていて、小川おがわ投手とうしゅは大学生だいがくせいのときにライアンさんが本ほんで解説かいせつした投球とうきゅうフォームを研究けんきゅうし、徹底てっていした練習れんしゅうで体からだに覚え込おぼえこませました。

小川おがわ投手とうしゅは4年ねん目め以降いこう、8勝しょうのシーズンが3年ねん続つづき、7年ねん目めの昨さくシーズンは5勝しょう12敗はい、防御ぼうぎょ率りつ4.57と自己じこワーストの成績せいせきでした。

復活ふっかつを期きした今こんシーズンは開幕かいまくから先発せんぱつローテーションを守まもって15日にちまでに8試合しあいに登板とうばんし、チームトップの4勝しょうを挙あげていました。