台湾南部の
最大都市、
高雄の
市長選挙が15
日行われ、
与党・
民進党の
候補が
大差で
当選し、
新型コロナウイルスの
感染の
封じ込めで
成果を
上げた蔡英文総統への
支持の
強さを
示す結果となりました。
高雄では、
市長だった
最大野党・
国民党の
韓国瑜氏が
就任から
短期間でことし1
月の
総統選挙への
立候補を
決め、
市長の
職務を
放棄した
などとしてリコール=
解職請求され、6
月の
住民投票で
失職しました。
これに伴って15日、市長選挙が行われ、おととしの選挙で韓氏に敗れ、その後蔡政権で閣僚として新型コロナウイルス対策などにあたった民進党の陳其邁氏がおよそ67万票を獲得し、国民党の候補に40万票以上の大差をつけて当選しました。
選挙期間中、民進党は蔡総統などが相次いで応援に入り、感染の封じ込めといった成果をアピールして長年地盤としてきた高雄の市長ポストを奪い返すことに成功し、蔡総統への支持の強さを示す結果となりました。
一方の国民党は韓氏が総統選挙に敗れたあと党幹部を刷新しましたが、中国寄りのイメージの払拭(ふっしょく)といった改革が難航し、党勢の立て直しが見通せない状況です。