京都の
お盆の
伝統行事「
京都五山送り火」が16
日夜に
行われました。ことしは
新型コロナウイルスの
影響で、
密集を
避けるためとして、
火をたく
火床の
数を
減らし、
規模が
大幅に
縮小されました。「
京都五山送り火」は、
お盆に
迎えた
先祖の
霊を
送る300
年以上の
歴史が
あるとされる
京都の
伝統行事で、8
月16
日の
夜に
京都市を
囲む5つの
山々に、「
大」や「
船形」
などの
文字や
形が
炎で
描かれます。
ただ、ことしは新型コロナウイルスの影響で、集まる人たちの密集を防ぐ必要があるとして、願い事などが書かれた護摩木をたく山の火床の数を減らし、文字などに見えないよう規模が大幅に縮小されました。
午後8時から順次点火が始まり、このうち京都市左京区の大文字山では、「大」の文字のそれぞれの端と中心の6か所に火がともされると、山の斜面に6つの炎の点が浮かび上がりました。
大文字山を見ることができる川沿いには、マスク姿の見物客が集まり、写真を撮るなどしていました。
近くに住む30代の男性は「例年とは違うが、開催してもらったことに感謝したいです。密にならないように距離を取りながら見ました」と話していました。
また、京都市北区の高校2年の女子生徒は「いつもとは違う形でしたが、伝統はいいなと思いましたし、ご先祖様に見守っていただければと思いました」と話していました。