일본어 뉴스: “まん延防止” 13都県で延長いまの状況は今後は

政府せいふは東京とうきょうなど13都県とけんのまん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちを来月らいげつ6日にちまで延長えんちょうするとともに、新あらたに高知こうち県けんにも12日にちから来月らいげつ6日にちまで重点じゅうてん措置そちを適用てきようすることを決きめました。

延長えんちょうされた地域ちいきでは、夜間やかんの人出ひとでは減へっているものの、感染かんせん者しゃ数すうはいまだに増加ぞうかしています。こうした中なか、専門せんもん家かは感染かんせんのリスクが高齢こうれい者しゃと子こどもに二に極きょく化かしているといいます。

感染かんせん状況じょうきょうは、いまどうなっているのか。今後こんごどうなっていくのか。

わかっていることをまとめました。

13都県とけんを延長えんちょう高知こうち県けんも追加ついか

新型しんがたコロナ対策たいさくで、政府せいふは今月こんげつ13日にちが期限きげんの東京とうきょうなど13都県とけんのまん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちを来月らいげつ6日にちまで延長えんちょうするとともに、新あらたに高知こうち県けんにも12日にちから来月らいげつ6日にちまで重点じゅうてん措置そちを適用てきようすることを決きめました。

10日にち開ひらかれた政府せいふの新型しんがたコロナウイルス対策たいさく本部ほんぶでは、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんが「国民こくみんの皆様みなさまのご協力きょうりょくにより感染かんせん拡大かくだいのスピードは明あきらかに落おちてきており、これまで講こうじてきた措置そちは一定いっていの効果こうかがあったと考かんがえている。他方たほうで、感染かんせん者しゃ数すうは、なお増加ぞうかしており専門せんもん家かからも遅おくれて重症じゅうしょう者しゃが増加ぞうかするリスクが指摘してきされている。社会しゃかい経済けいざいの維持いじに支障ししょうをきたすおそれにも引き続ひきつづき、注意ちゅういが必要ひつようで、まだまだ安心あんしんできる状況じょうきょうではない」と述のべました。

そして今月こんげつ13日にちが期限きげんの東京とうきょうなど13都県とけんのまん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちを来月らいげつ6日にちまで3週間しゅうかん延長えんちょうするとともに、新あらたに高知こうち県けんにも12日にちから来月らいげつ6日にちまで重点じゅうてん措置そちを適用てきようすることを決きめました。

これによって、重点じゅうてん措置そちの適用てきよう地域ちいきは、36の都道とどう府県ふけんに拡大かくだいされます。

また、感染かんせん拡大かくだいのスピードが速はやいオミクロン株かぶに対応たいおうするため、臨時りんじの医療いりょう施設しせつの整備せいびなどに加くわえ、先さきの専門せんもん家かの提言ていげんを踏ふまえ、学校がっこうや保育ほいく所しょ、高齢こうれい者しゃ施設しせつなどでの感染かんせん対策たいさくを基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしんに反映はんえいさせることも決定けっていしました。

夜間やかんの人出ひとでは減少げんしょう

今回こんかい、重点じゅうてん措置そちが延長えんちょうされた首都しゅと圏けんの1都と3県けんや愛知あいち県けんなど13都県とけんでは、ほとんどの地域ちいきでは、まだ拡大かくだいが続つづいています。

これらの地域ちいきでは、重点じゅうてん措置そちが適用てきようされる前後ぜんごから夜間やかんの繁華はんか街がいの人出ひとでが減少げんしょうしました。このうち東京とうきょう都とでは、1月つき下旬げじゅんの夜間やかんの人出ひとでが去年きょねん12月下げっか旬しゅんと比くらべて30％あまり減へったほか、愛知あいち県けんでも30％ほど減少げんしょうしました。

病床びょうしょう使用しよう率りつ・感染かんせん者しゃ数すうは高たかい水準すいじゅん

その一方いっぽうで、病床びょうしょう使用しよう率りつと新規しんき感染かんせん者しゃ数すうについては、いずれも高たかい水準すいじゅんが続つづいています。

医療いりょう提供ていきょう体制たいせいについては、重点じゅうてん措置そちが適用てきようされる前まえの1月つき20日にちと２月にがつ9日にち時点じてんを比くらべると、確保かくほ病床びょうしょうの使用しよう率りつは

▽群馬ぐんま県けんが46％から61％

▽埼玉さいたま県けんが35％から57％

▽千葉ちば県けんが20％から65％

▽東京とうきょう都とが29％から57％

▽神奈川かながわ県けんが24％から70％

▽新潟にいがた県けんが27％から27％

▽岐阜ぎふ県けんが32％から53％

▽愛知あいち県けんが13％から56％

▽三重みえ県けんが28％から47％

▽香川かがわ県けんが30％から41％

▽長崎ながさき県けんが30％から46％

▽熊本くまもと県けんが40％から67％

▽宮崎みやざき県けんが26％から41％となっています。

新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは

また、直近ちょっきん1週間しゅうかんの人口じんこう10万まん人にんあたりの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうを重点じゅうてん措置そちの適用てきよう前まえと２月にがつ９きゅう日にち時点じてんで比くらべると、

▽群馬ぐんま県けんが129人にんから342人にん

▽埼玉さいたま県けんが150人にんから551人にん

▽千葉ちば県けんが138人にんから550人にん

▽東京とうきょう都とが268人にんから902人にん

▽神奈川かながわ県けんが151人にんから609人にん

▽新潟にいがた県けんが98人にんから152人にん

▽岐阜ぎふ県けんが109人にんから305人にん

▽愛知あいち県けんが175人にんから523人にん

▽三重みえ県けんが95人にんから301人にん

▽香川かがわ県けんが73人にんから253人にん

▽長崎ながさき県けんが144人にんから259人にん

▽熊本くまもと県けんが209人にんから333人にん

▽宮崎みやざき県けんが111人にんから201人にんといずれも増ふえています。

全国ぜんこくの新規しんき感染かんせん者しゃ高齢こうれい者しゃの感染かんせん引き続ひきつづき増ぞう

厚生こうせい労働ろうどう省しょうが10日にち、公表こうひょうしたまとめによりますと、今月こんげつ2日にちから8日にちまでの1週間しゅうかんに感染かんせんが確認かくにんされたのは速報そくほう値ちで52万まん1991人にんで前まえの週しゅうより8％増ふえました。

年代ねんだい別べつでは、

▽10歳さい未満みまんは7万まん6856人にんで全体ぜんたいに占しめる割合わりあいは14.7％と前まえの週しゅうから0.7ポイント増ふえました。

▽10代だいは7万まん2067人にんで全体ぜんたいの13.8％で前まえの週しゅうから0.7ポイント減へりました。

▽20代だいは、7万まん9976人にんと前まえの週しゅうから5841人にん減少げんしょうしました。全体ぜんたいに占しめる割合わりあいは15.3％と前まえの週しゅうから2.5ポイント減へっています。

▽30代だいは8万まん1675人にんで15.6％、

▽40代だいは8万まん790人にんで15.5％、

▽50代だいは5万まん763人にんで9.7％となっています。

一方いっぽう、▽60代だい以上いじょうは7万まん5969人にんで全体ぜんたいの14.6％と前まえの週しゅうより2ポイント増ふえ、高齢こうれい者しゃの感染かんせんは引き続ひきつづき増ふえています。

尾身おみ会長かいちょう「高齢こうれい者しゃと10代だい以下いかリスクが二に極きょく化かしている」

「基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしん分科ぶんか会かい」の尾身おみ茂しげる会長かいちょうは、「基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしんにはオミクロン株かぶの特性とくせいに応おうじた対策たいさくを求もとめる提言ていげんが反映はんえいされた。いま、20代だいや30代だいの感染かんせんは落ち着おちついてきているが、基礎きそ疾患しっかんのある高齢こうれい者しゃや10歳さい以下いかの感染かんせんが多おおくなり、感染かんせんは二に極きょく化かしている。分科ぶんか会かいでは、▽重症じゅうしょう化かリスクの高たかい高齢こうれい者しゃのケアに重点じゅうてんを置おく保健ほけん医療いりょう体制たいせいにシフトすること、▽学校がっこうなどでの学まなびを確保かくほしつつ、周まわりの大人おとなが感染かんせん対策たいさくを徹底てっていし子こどもたちを感染かんせんから守まもる対策たいさくが重要じゅうようだということ、それに▽重点じゅうてん措置そちの解除かいじょなど出口でぐち戦略せんりゃくを含ふくめ、これからどうなるか新型しんがたコロナ対策たいさく分科ぶんか会かいで議論ぎろんすべきだという意見いけんがあった」と説明せつめいしました。

その上うえで「オミクロン株かぶでは、感染かんせんの場ばは飲食いんしょく店てんだけでなく家庭かていや職場しょくばなどにも多様たよう化かしていて、感染かんせん者しゃの年代ねんだいは10代だい以下いかと高齢こうれい者しゃに二に極きょく化かしていて一部いちぶの人ひとは重症じゅうしょう化かしている。メリハリをつけて重症じゅうしょう化かするリスクのある人ひとに重点じゅうてんを置おく医療いりょう・保健ほけん体制たいせいが必要ひつようで、感染かんせん対策たいさくも飲食いんしょく店てんだけでは意味いみがなく、幅広はばひろい対策たいさくにシフトする必要ひつようがある」と述のべました。

また、出口いでぐち戦略せんりゃくについて「オミクロン株かぶを想定そうていした対策たいさくとともに、またウイルスが変化へんかすることも考かんがえて、どのようにすれば少すこしずつ出口でぐちが見みえるか、明確めいかくにすべきではないかという意見いけんがあった。今後こんごについては社会しゃかい経済けいざいの機能きのうをフルに戻もどすべきという意見いけんがある一方いっぽう、慎重しんちょうに考かんがえるべきだという意見いけんもある。オミクロン株かぶとインフルエンザの違ちがいも分析ぶんせきしながら、科学かがく的てき根拠こんきょをもとに、医療いりょうや保健ほけん体制たいせい、検査けんさなどの戦略せんりゃくについて議論ぎろんしたい」と述のべました。

“高齢こうれい者しゃへのワクチン接種せっしゅ進すすんでいない”

一方いっぽう、高齢こうれい者しゃ施設しせつでつくる3つの団体だんたいは、3回かい目めのワクチン接種せっしゅが進すすんでいないとして、政府せいふや自治体じちたいに対にたいして対策たいさくの強化きょうかを求もとめました。

3つの団体だんたいでは、今月こんげつ3日にちから9日にちまで調査ちょうさを行おこない、5829の高齢こうれい者しゃ施設しせつから回答かいとうがありました。

それによりますと、施設しせつの入所にゅうしょ者しゃや職員しょくいんが感染かんせんしたり濃厚のうこう接触せっしょく者しゃになったりしているのは36.1％に上のぼりました。3回かい目めのワクチン接種せっしゅについて聞きいたところ入所にゅうしょ者しゃと職員しょくいんのいずれも接種せっしゅを終おえていない施設しせつは43.5％でした。

接種せっしゅが進すすまない理由りゆうを複数ふくすう回答かいとうで聞きいたところ

▽「ワクチンがまだ届とどいていない」が27.1％、

▽「接種せっしゅ券けんがそろってから対応たいおうしようと考かんがえていた」が24.4％、

▽16.3％が「2回かい目めの接種せっしゅから6か月かげつが経過けいかしていない」と回答かいとうしました。

団体だんたいでは高齢こうれい者しゃ施設しせつで感染かんせんがさらに広ひろがると重症じゅうしょう化かのリスクが高たかくなるとして2回かい目めの接種せっしゅから6か月かげつがたっていれば接種せっしゅ券けんが届とどいていなくても3回かい目めの接種せっしゅができることを、自治体じちたいが積極せっきょく的てきに周知しゅうちするよう求もとめています。