Báo tiếng Nhật: 川崎遺体遺棄事件女性は去年12月ごろ事件に巻き込まれたか

川崎かわさき市しの住宅じゅうたくに女性じょせいの遺体いたいが遺棄いきされた事件じけんで、警察けいさつは3日にち夜よるに、この家いえに住すむ27歳さいの元もと交際こうさい相手あいてを死体したい遺棄いきの疑うたがいで逮捕たいほしました。

女性じょせいは元もと交際こうさい相手あいてからのストーカー被害ひがいを訴うったえていたということで、警察けいさつは行方ゆくえがわからなくなった去年きょねん12月つきごろに事件じけんに巻き込まきこまれたとみて詳くわしいいきさつを調しらべることにしています。

逮捕たいほされたのは、川崎かわさき市し川崎かわさき区くの白井しらい秀征ひでゆき容疑ようぎ者しゃ（27）です。

警察けいさつの調しらべによりますと、去年きょねん12月つき20日にちごろから先月せんげつ30日にちまでの間ま、以前いぜん交際こうさいしていたアルバイト従業じゅうぎょう員いんの岡崎おかざき彩あや咲さき陽ようさん（20）の遺体いたいを自宅じたくに放置ほうちしたとして死体したい遺棄いきの疑うたがいが持もたれています。

白井しらい容疑ようぎ者しゃは3日にち午後ごご1時じごろ、アメリカから羽田はた空港くうこうに到着とうちゃくした航空こうくう機きで帰国きこくしました。

黒くろいキャップをかぶり、メガネをかけた容疑ようぎ者しゃがコンコースを歩あるいてきた際さい、5人にんほどの警察官けいさつかんが一斉いっせいに取り囲とりかこみ任意にんい同行どうこうを求もとめました。

映像えいぞうからは警察官けいさつかんの問といかけに静しずかに受け答うけこたえをしているように見みえます。

その場ばで、警察官けいさつかんと10分ふんほど話し込はなしこんだあと歩あるき始はじめました。

その途中とちゅう、立ち止たちどまってマスクをつけたりパーカーのフードをキャップの上うえからかぶったりしたあと、居並いならぶ報道ほうどう各社かくしゃをじっと見据みすえるようにしながら歩あるいていきました。

警察けいさつは容疑ようぎ者しゃに任意にんい同行どうこうを求もとめて事情じじょうを聴きき、3日にち夜よるに逮捕たいほしました。

調しらべに対にたいし「間違まちがいありません」と供述きょうじゅつし容疑ようぎを認みとめているということです。

岡崎おかざきさんは、以前いぜんから白井しらい容疑ようぎ者しゃによるストーカー被害ひがいを周囲しゅういの人ひとに訴うったえていたということですが、去年きょねん12月つきに行方ゆくえが分わからなくなり、スマートフォンの位置いち情報じょうほうもたどれなくなったことから、警察けいさつはそのころに事件じけんに巻き込まきこまれたとみて、当時とうじの詳くわしいいきさつや死亡しぼうした経緯けいいについて調しらべることにしています。

【解説かいせつ】警察けいさつ・家族かぞく側がわの説明せつめいは

3分ふん22秒びょうデータ放送ほうそうではご覧ごらんになれません

Q。

事件じけんを担当たんとうしている井上いのうえデスクに聞ききます。

なぜこうした事件じけんが防ふせげないのかと思おもってしまいます。

被害ひがい者しゃの父親ちちおやや関係かんけい者しゃが警察けいさつ署しょに詰つめかけていました。

A。

被害ひがい者しゃの訴うったえに対にたいする警察けいさつの対応たいおうをめぐって、双方そうほうの受け止うけとめや考かんがえが食い違くいちがっているんです。

まずは警察けいさつ側がわの説明せつめいです。

警察けいさつが初はじめて被害ひがい者しゃに対応たいおうしたのは、去年きょねん6月つき。

「彼氏かれしとケンカになった」という趣旨しゅしの通報つうほうを受うけて、被害ひがい者しゃを祖母そぼの家いえに避難ひなんさせる措置そちをとったとしています。

9月つきには「刃物はものを向むけられた」という申告しんこくがあり、被害ひがい届とどけを受理じゅりしました。

しかしその後そのご、被害ひがい者しゃみずからが「事実じじつと違ちがう説明せつめいをした」と被害ひがい届とどけを取り下とりさげたとしています。

12月つきには「元もと交際こうさい相手あいてが自宅じたく近ちかくをうろついている」など、電話でんわでの連絡れんらくが複数ふくすう回かい相次あいつぎました。

Q。

このとき、警察けいさつはどのように対応たいおうをしたのでしょうか。

A。

容疑ようぎ者しゃと連絡れんらくを取とらないことなどアドバイスしたとしているが、12月つき20日にちに被害ひがい者しゃの行方ゆくえが分わからなくなります。

その2日にち後ご、被害ひがい者しゃの祖母そぼから自宅じたくのガラスが割わられたという通報つうほうがあり、警察官けいさつかんが現場げんばに赴おもむきます。

このあと容疑ようぎ者しゃ宅たくに行いき、家いえの確認かくにんや事情じじょう聴取ちょうしゅを行おこなったとしています。

また、警察けいさつは行方ゆくえ不明ふめい届とどけが出だされた翌日よくじつにも容疑ようぎ者しゃ宅たくの確認かくにんなどを行おこなったほか、捜索そうさくを行おこなったとしています。

Q。

遺体いたいが発見はっけんされる前まえにも容疑ようぎ者しゃの家いえを確認かくにんしていたが、遺体いたいは見みつけられなかった。家族かぞく側がわはこうした状況じょうきょうをどう受け止うけとめているのでしょうか。

A。

「警察けいさつはうそをついている」と真っ向まっこうから否定ひていしています。

中なかでも具体ぐたい的てきに強つよく反発はんぱつしているのが、12月つき22日にちに祖母そぼの自宅じたくのガラスが割わられた際さいの対応たいおうです。

Q。

警察けいさつは現場げんばに行いったあと、容疑ようぎ者しゃ宅たくの確認かくにんや事情じじょう聴取ちょうしゅをしたとしていました。

A。

家族かぞくによりますと、この日ひは窓まどガラスの鍵かぎの部分ぶぶんが割わられ、窓まどが開あけられていたということですが、警察官けいさつかんが来くるまでの間まに窓まどを閉しめたということ。

現場げんばに来きた警察官けいさつかんは「窓まどが閉しまっているんだから、事件じけん性せいはない」と言いって、捜査そうさをしなかったと述のべています。

また被害ひがい者しゃの父親ちちおやは、容疑ようぎ者しゃから「殺ころすぞ」という内容ないようのメールがきたときも、警察けいさつが捜査そうさしなかったと強調きょうちょうしています。

警察けいさつに不信ふしん感かんを募つのらせた家族かぞくは先月せんげつになって、元もと警察官けいさつかんを頼たより、ともに警察けいさつ署しょを訪おとずれて抗議こうぎするなどしている。

警察けいさつが、被害ひがい者しゃ側がわの訴うったえを完全かんぜんに放置ほうちしていたわけではなく、一定いってい程度ていどは対応たいおうしてきたとは言いえますが、被害ひがい者しゃが亡なくなったという結果けっかの重大じゅうだい性せいから考かんがえると、遺族いぞくが当時とうじの対応たいおうに納得なっとくできず、不信ふしん感かんを募つのらせるのも無理むりはないと思おもいます。

双方そうほうの食い違くいちがいが拡大かくだいし、事態じたいが切迫せっぱくしていっていることを十分じゅうぶんにすくい取とれていなかった可能かのう性せいはあるといえます。

神奈川かながわ県警けんけい “必要ひつような措置そちを講こうじてきた”

今回こんかいの事件じけんでは、岡崎おかざきさんの家族かぞくなどが死体したい遺棄いきの疑うたがいで逮捕たいほされた白井しらい容疑ようぎ者しゃからのストーカー被害ひがいを相談そうだんしたものの警察けいさつが求もとめた対応たいおうをしなかったと訴うったえています。

これについて、神奈川かながわ県けん警察けいさつ本部ほんぶでストーカーやDVなどを担当たんとうする人身じんしん安全あんぜん対策たいさく課かは3日にち夜よる、対応たいおうの状況じょうきょうを報道ほうどう陣じんに説明せつめいしました。

それによりますと、警察けいさつが被害ひがい者しゃへの対応たいおうを始はじめたのは去年きょねん6月つきで当時とうじ交際こうさいしていた容疑ようぎ者しゃとのトラブルについて本人ほんにんから「彼氏かれしとケンカになった」という趣旨しゅしの通報つうほうを受うけてからだということです。

警察官けいさつかんが対応たいおうし祖母そぼの家いえに避難ひなんさせる措置そちをとったとしています。

また去年きょねん9月つきには父親ちちおやから「娘むすめが元もと交際こうさい相手あいてから暴力ぼうりょくを受うけた」という趣旨しゅしの通報つうほうがあったということで、警察官けいさつかんが被害ひがい者しゃに話はなしを聞きいたところ「刃物はものを向むけられた」と説明せつめいしたことから被害ひがい届とどけを受理じゅりしたとしています。

翌月よくげつ、この被害ひがい届とどけは元もと交際こうさい相手あいてと復縁ふくえんしていた被害ひがい者しゃ自身じしんが「事実じじつと異ことなる説明せつめいをした」として取り下とりさげたとしています。

その後そのご、警察けいさつは2人にんの関係かんけいが継続けいぞくしていたとみられていたことからそれぞれの家族かぞくとも話はなしをするなど被害ひがい者しゃの意向いこうも確認かくにんしながら必要ひつような措置そちを講こうじてきたなどとしています。

被害ひがい者しゃの行方ゆくえが分わからなくなったのは去年きょねん12月つき20日にちで、この月つきの上旬じょうじゅんから中旬ちゅうじゅんにかけては本人ほんにんから「元もと交際こうさい相手あいてが自宅じたく近ちかくをうろついている」などという電話でんわが川崎かわさき臨港りんこう警察けいさつ署しょに9回かい、寄よせられたということです。

これに対にたいし警察けいさつは「元もと交際こうさい相手あいてと連絡れんらくを取とらないこと」などのアドバイスをしたとしています。

一方いっぽう、行方ゆくえ不明ふめいになったあとについては元もと交際こうさい相手あいてにあわせて7回かい、任意にんいで事情じじょう聴取ちょうしゅを行おこなったほか、自宅じたくを確認かくにんするなどしていたとしています。

この際さい、元もと交際こうさい相手あいては被害ひがい者しゃの行方ゆくえについて「知しらない」などと説明せつめいしていたとしています。

そのうえで警察けいさつとしては、ストーカー被害ひがいの相談そうだんを受うけていた認識にんしきはないとしていて、理由りゆうについては、十分じゅうぶんに話はなしを聞きけなかったり、警察けいさつ署しょに来くるよう求もとめても応おうじてもらえなかったりして事実じじつを丁寧ていねいに把握はあくできなかったためとしています。