日本新聞: 熱海土石流から10か月犠牲者悼み黙とう行方不明の人を捜索

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May 3, 2022 13:05

Furigana

静岡しずおか県けん熱海あたみ市しで大だい規模きぼな土石流どせきりゅうが発生はっせいしてから、3日にちで10か月かげつです。土砂どしゃが流ながれ下くだった現場げんば近ちかくでは、被災ひさい者しゃが犠牲ぎせい者しゃを悼いたんで黙もくとうをささげました。

去年きょねん7月つき3日にち、熱海あたみ市し伊豆山いずやま地区ちくで発生はっせいした大だい規模きぼな土石流どせきりゅうの被害ひがいでは、これまでに災害さいがい関連かんれん死しも含ふくめて27人にんが亡なくなり、いまも太田おおた和子かずこさんの行方ゆくえが分わかっていません。

発生はっせいから10か月かげつとなる3日にち、被災ひさい者しゃや地元じもとの住民じゅうみん合あわせて6人にんが被災ひさい現場げんば近ちかくに集あつまり、消防しょうぼうに最初さいしょの通報つうほうがあった午前ごぜん10時半じはんごろに、静しずかに手てを合あわせて黙もくとうをささげました。

犠牲ぎせい者しゃの遺族いぞくや被災ひさい者しゃでつくる「被害ひがい者しゃの会かい」の副ふく会長かいちょう、太田おおた滋しげるさん（65）は「太田おおた和子かずこさんのご家族かぞくはいまだ気持きもちの整理せいりがつかないと思おもうので、早はやく何なんらかの手てがかりが見みつかってほしいです」と述のべました。

太田おおたさんは土石流どせきりゅうで住宅じゅうたくが全壊ぜんかいし、今いまは神奈川かながわ県けん湯河原ゆがわら町まちのアパートで暮くらしていて「警戒けいかい区域くいきがいつになったら解除かいじょされ、地域ちいきから離はなれた人ひとがふるさとに戻もどれるのか、まだ先さきが見みえません」と話はなしていました。

そのうえで、遺族いぞくや被災ひさい者しゃなど合あわせて84人にんが、盛り土もりつちを造成ぞうせいした不動産ふどうさん会社かいしゃの元もと代表だいひょうや今いまの土地とち所有しょゆう者しゃなどに対にたいして、57億おく円えん余あまりの賠償ばいしょうを求もとめている裁判さいばんが、今月こんげつ18日にちから始はじまることについては「裁判さいばんを通をとおして、盛り土もりつちに関かかわった人ひとたちが包み隠つつみかくさず話はなして、責任せきにんを取とってほしい」と話はなしていました。