日本新聞: ロシア軍欧米からの武器など輸送の鉄道施設を攻撃攻勢強める

ロシア軍ぐん欧米おうべいからの武器ぶきなど輸送ゆそうの鉄道てつどう施設しせつを攻撃こうげき攻勢こうせい強つよめる

May 4, 2022 19:05

Furigana

ロシア軍ぐんは、欧米おうべいからの武器ぶきや弾薬だんやくをウクライナ軍ぐんに運はこぶための各地かくちの鉄道てつどう施設しせつをミサイルで攻撃こうげきしたと明あきらかにしました。

プーチン大統領だいとうりょうが重視じゅうしする9日にちの「戦勝せんしょう記念きねん日び」を前まえに、ロシア軍ぐんは攻勢こうせいを強つよめていて、欧米おうべい側がわからの軍事ぐんじ支援しえんを受うけて抵抗ていこうするウクライナ側がわとの間まで攻防こうぼうが激はげしくなっています。

ロシア国防省こくぼうしょうは4日にち、長距離ちょうきょりミサイルを発射はっしゃし、西部せいぶリビウ州しゅうや東部とうぶドニプロペトロウシク州しゅうなど6つの鉄道てつどう駅えき近ちかくの変電へんでん所しょを破壊はかいしたと発表はっぴょうしました。

これについてロシア国防省こくぼうしょうは、こうした鉄道てつどうを通をつうじて欧米おうべい側がわから供与きょうよされた武器ぶきや弾薬だんやくが東部とうぶドンバス地域ちいきのウクライナ軍ぐんに運はこばれていたと主張しゅちょうしていて、欧米おうべい側がわからの軍事ぐんじ支援しえんを強つよくけん制けんせいした形かたちです。

また、東部とうぶハルキウ州しゅうイジュームや東部とうぶルハンシク州しゅう、南部なんぶミコライウ州しゅうなどでウクライナ軍ぐんの無人むじん機きを撃墜げきついしたとするなど、東部とうぶや南部なんぶでの攻勢こうせいを強つよめています。

戦況せんきょうを分析ぶんせきするイギリス国防省こくぼうしょうは4日にち、「ロシア軍ぐんは東部とうぶハルキウ州しゅうのイジューム近郊きんこうに22の部隊ぶたいを配備はいびし、東部とうぶドンバス地域ちいきの北側きたがわから前進ぜんしんしようとしている」として、東部とうぶでさらなる攻勢こうせいの準備じゅんびを進すすめているという見方みかたを示しめしました。

そしてイジュームの南みなみにある、東部とうぶドネツク州しゅうのクラマトルスクと東部とうぶルハンシク州しゅうのセベロドネツクを掌握しょうあくしようとしていると指摘してきし「ロシア軍ぐんがこれらの地域ちいきを掌握しょうあくすれば、東部とうぶドンバス地域ちいきの北東ほくとう部ぶの支配しはいが強固きょうこなものになる」と分析ぶんせきしています。

欧米おうべい側がわはウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんをさらに強化きょうかする構かまえで、3日にち、イギリスのジョンソン首相しゅしょうはウクライナの議会ぎかいで演説えんぜつを行おこない、日本にっぽん円えんでおよそ490億おく円えん相当そうとうの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを表明ひょうめいしました。

これに対にたいし、ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、プーチン大統領だいとうりょうは3日にち、フランスのマクロン大統領だいとうりょうとの電話でんわ会談かいだんで「西側にしがわ諸国しょこくがウクライナへの武器ぶき供与きょうよを停止ていしすることで、残虐ざんぎゃく行為こういを阻止そしできる」と主張しゅちょうし、ウクライナへの武器ぶきの供与きょうよをやめるよう求もとめたということです。

また、プーチン大統領だいとうりょうは、同盟どうめい関係かんけいにあるベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうと電話でんわで会談かいだんして結束けっそくを確認かくにんしたということです。

ベラルーシ国防省こくぼうしょうは4日にち「軍事ぐんじ的てきな脅威きょういに即時そくじに対応たいおうするために、軍ぐんの部隊ぶたいが大だい規模きぼな抜き打ぬきうちの点検てんけん訓練くんれんを開始かいしした」などとし、軍事ぐんじ演習えんしゅうを始はじめたことを明あきらかにしました。

今月こんげつ9日にちに第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで旧きゅうソビエトがナチス・ドイツに勝利しょうりした戦勝せんしょう記念きねん日びが迫せまる中なか、ロシアは欧米おうべい側がわをけん制けんせいしながら攻撃こうげきを強つよめていて、これに対抗たいこうするウクライナ側がわとの間まで攻防こうぼうが激はげしくなっています。