日本新聞: 日本シリーズ第4戦オリックス 1対0で勝利 1勝2敗1引き分けに

プロ野球やきゅうの日本にっぽんシリーズの第だい4戦せんが26日にち夜よる、京セラきょうせらドーム大阪おおさかで行おこなわれオリックスがヤクルトに1対たい0で勝かちました。これでオリックスは対戦たいせん成績せいせきを1勝しょう2敗はい1引き分ひきわけとしました。

日本にっぽんシリーズの第だい4戦せんは25日にち夜よるに続つづき、オリックスの本拠地ほんきょちの京セラきょうせらドーム大阪おおさかで行おこなわれました。

ここまで2敗はい1引き分ひきわけで勝かちのないオリックスは0対たい0の3回かい、2アウト二塁にるいのチャンスで6番ばんの杉本すぎもと裕ひろし太郎たろう選手せんしゅがレフトにタイムリーヒットを打うち1点てんを先制せんせいしました。

オリックスは日本にっぽんシリーズ初はつ先発せんぱつとなる山岡やまおか泰やすし輔投手とうしゅが4回かいまで無む失点しってんと好投こうとうしましたが1対たい0の5回かいに1アウト三塁さんるいとピンチを招まねいた場面ばめんで2人にん目めの宇田川うだがわ優希ゆうき投手とうしゅをマウンドに送おくりました。宇田川うだがわ投手とうしゅは150キロ中盤ちゅうばんのストレートと落差らくさの大おおきいフォークボールを軸じくにヤクルトの2番ばん・山崎やまざき晃あきら大だい朗ろう選手せんしゅと3番ばん・山田やまだ哲人てつと選手せんしゅから2者しゃ連続れんぞく三振さんしんを奪うばってピンチを切り抜きりぬけ、続つづく6回かいも2アウト二塁にるい三塁さんるいのピンチを招まねきましたが得点とくてんを許ゆるしませんでした。

オリックスはその後そのごも、投手とうしゅリレーで1点てんのリードを守まもりきり1対たい0で接戦せっせんを制せいしました。これでオリックスは対戦たいせん成績せいせきを1勝しょう2敗はい1引き分ひきわけとしました。

ヤクルトは先発せんぱつした42歳さいの石川いしかわ雅まさ規ただし投手とうしゅが粘ねばりのピッチングで5回かいを1失点しってんにまとめましたが、打線だせんがチャンスを生いかせず無む得点とくてんに終おわり、2勝しょう1敗はい1引き分ひきわけとなり、日本一にっぽんいちに王手おうてをかけることはできませんでした。

第だい5戦せんは27日にちも京セラきょうせらドーム大阪おおさかで午後ごご6時半じはんから行おこなわれます。

オリックス先発せんぱつ山岡やまおか泰やすし輔がヤクルトの中軸ちゅうじく封ふうじる

第だい3戦せんまで勝かちがないオリックスは第だい4戦せんの先発せんぱつを山岡やまおか泰やすし輔投手とうしゅに託たくしました。持ち前もちまえの粘り強ねばりづよいピッチングでヤクルトの中軸ちゅうじくを封ふうじ、接戦せっせんに持ち込もちこみました。

6年ねん目めの山岡やまおか投手とうしゅは3年ねん前まえのシーズンに13勝しょう4敗はいの成績せいせきを残のこし最高さいこう勝率しょうりつのタイトルを獲得かくとくしましたがその後そのごはひじのケガもあっておととしは4勝しょう、去年きょねんは3勝しょうに終おわっていました。

今こんシーズンは前半ぜんはん戦せんから先発せんぱつローテーションの一角いっかくを守まもり、6月つきに行おこなわれたヤクルトとの交流こうりゅう戦せんでは7回かい、1失点しってんで勝かち投手とうしゅになっています。

山岡やまおか投手とうしゅは第だい4戦せんの先発せんぱつに向むけて「交流こうりゅう戦せんでも投なげていて相手あいてのメンバーもあまり変かわっていないのでびっくりすることはない。いつもどおり投なげるだけで変かわりはない」と臨のぞみました。

山岡やまおか投手とうしゅは1回かいから2アウト二塁にるい三塁さんるいのピンチを背負せおいましたが、ここまでのシリーズで打率だりつ6割わりを超こえているヤクルトの5番ばん・オスナ選手せんしゅを内野ないやゴロに打ち取うちとりました。

さらに、3回かいには2アウト一塁いちるい二塁にるいでヤクルトの4番ばん・村上むらかみ宗そう隆たかし選手せんしゅを決め球きめだまの縦たてに落おちるスライダーで三振さんしんを奪うばい、ピンチを切り抜きりぬけました。

「とにかくバッター一いち人にん一いち人にんと勝負しょうぶしていくことを考かんがえてマウンドに上あがっていた。なんとかゼロで抑おさえられたところはよかった」と山岡やまおか投手とうしゅ。

5回かい途中とちゅうでマウンドを降おりたものの、粘ねばりのピッチングで警戒けいかいしていたヤクルトの中軸ちゅうじくを抑おさえて先制せんせいを許ゆるさず、接戦せっせんに持ち込もちこみました。

オリックス杉本すぎもと裕ひろし太郎たろう「やり返やりかえしたいと思おもって打席だせきに入はいった」

3回かいに先制せんせいのタイムリーヒットを打うった杉本すぎもと裕ひろし太郎たろう選手せんしゅは「これまでの3試合しあいでずっとやられていたのでやり返やりかえしたいと思おもって打席だせきに入はいった」と振り返ふりかえりました。

そして、タイムリーヒットを打うった球たま種しゅについて質問しつもんされると「日本にっぽんシリーズが終おわるまで秘密ひみつにしておきます」と話はなしました。

そのうえで「点てんが取とれなくて苦くるしい状況じょうきょうが続つづいているがあすも打うてるように頑張がんばる」と意気込いきごみました。

オリックス中嶋なかじま監督かんとく「先制せんせい点てんが欲ほしい中なかで打うってくれた」

オリックスの中嶋なかじま聡さとし監督かんとくは3回かいの杉本すぎもと裕ひろし太郎たろう選手せんしゅの先制せんせいのタイムリーヒットについて「先制せんせい点てんが欲ほしい中なかで打うってくれた。それまでにチャンスを生いかせず苦くるしい展開てんかいだったので非常ひじょうにうれしかった」と話はなしていました。

また、5回かい途中とちゅうのピンチで先発せんぱつの山岡やまおか泰やすし輔投手とうしゅから宇田川うだがわ優希ゆうき投手とうしゅに交代こうたいした場面ばめんについては「山岡やまおかは頑張がんばっていたが球たま数すうが80球きゅうあたりで少すこしバテるので三振さんしんを取とれるピッチャーに託たくそうと考かんがえた」と継投けいとうの意図いとを説明せつめいしました。

ヤクルト高津たかつ監督かんとく「反省はんせいだらけ」

シリーズ初はつ黒星くろぼしを喫きっしたヤクルトの高津たかつ臣しん吾われ監督かんとくは「先発せんぱつの石川いしかわは粘ねばった。自分じぶんたちにチャンスがなかったわけではない。得点とくてん圏けんにランナーを出だしたがどこかで1本ほんが欲ほしかった」と総括そうかつしました。

そのうえで「きょうは反省はんせいするところがたくさんある。反省はんせいだらけだ」と話はなしていました。

ヤクルト石川いしかわ雅まさ規ただし日本にっぽんシリーズ最年長さいねんちょう勝がち投手とうしゅになれず

ヤクルトはチーム最年長さいねんちょうの石川いしかわ雅まさ規ただし投手とうしゅが粘ねばって5回かい1失点しってんでしたが、日本にっぽんシリーズ最年長さいねんちょうとなる42歳さい9か月かげつでの勝かち投手とうしゅにはなれませんでした。

ヤクルト一筋ひとすじの石川いしかわ投手とうしゅは、21年ねん目めの今こんシーズン6勝しょうを挙あげチームのリーグ連覇れんぱに貢献こうけん。6月つきにはプロ野球やきゅう史上しじょう28人にん目めとなる通算つうさん3000イニングに到達とうたつしました。

石川いしかわ投手とうしゅは去年きょねんの日本にっぽんシリーズでも第だい4戦せんで先発せんぱつ。41歳さいでシリーズ初はつ勝利しょうりを挙あげていて、今回こんかいの日本にっぽんシリーズも「チャンスをもらえてうれしい。思い切おもいきってぶつかっていく」と2年ねん連続れんぞくで大だい舞台ぶたいの先発せんぱつを任まかされました。