Báo tiếng Nhật: いまさら聞けない「自動運転」もう実用化？「レベル」って？

いまさら聞きけない「自動じどう運転うんてん」もう実用じつよう化か？「レベル」って？

Nov 2, 2022 21:11

Furigana

ニュースでよく耳みみにする自動じどう運転うんてん。

世界せかいで開発かいはつ競争きょうそうが激化げきかしていますが、その技術ぎじゅつの進歩しんぽを日常にちじょう的てきに体感たいかんしている人ひとは少すくないのではないでしょうか。

でも、実じつはわたしたちの生活せいかつに近ちかいところで着々ちゃくちゃくと実用じつよう化かが進すすんでいるんです。

いまさら聞きけない自動じどう運転うんてんの今いまとこれからをまとめました。

自動じどう運転うんてんその「レベル」とは

自動じどう運転うんてんは技術ぎじゅつの進すすみ具合ぐあいによってレベル1からレベル5までの5段階だんかいに分わかれています。

レベル1やレベル2の機能きのうは自動じどうブレーキのようにドライバーの運転うんてんをサポートする役割やくわりですが、レベル3になると一定いっていの条件じょうけんのもとでシステムにすべての操作そうさを任まかせられるため、本格ほんかく的てきな自動じどう運転うんてんとなります。

「レベル３さん」進すすむ実用じつよう化か

ホンダは去年きょねん、レベル3の自動じどう運転うんてんの機能きのうを搭載とうさいした乗用車じょうようしゃ「レジェンド」を販売はんばいしました。高速こうそく道路どうろが渋滞じゅうたいしているか渋滞じゅうたいに近ちかい状態じょうたいで速度そくど50キロ以下いかで走行そうこうしている場合ばあいに、ハンドルやブレーキなどすべての運転うんてん操作そうさをシステムが自動じどうで行おこないます。

日本にっぽんではレベル3の車くるまが走はしることを想定そうていしてすでに法律ほうりつも改正かいせいされていて、市販しはんの車くるまが走はしるのは世界せかいで初はじめてとなりました。

福井ふくい県けん永平寺えいへいじ町まちでは、カート型がたの車両しゃりょうを使つかった自動じどう運転うんてんのサービスが行おこなわれていて、決きめられたルートの路面ろめんに「電磁でんじ誘導ゆうどう線せん」と呼よばれる設備せつびを埋め込うめこむことで完全かんぜんに無人むじんの状態じょうたいでおよそ2キロの区間くかんで利用りよう客きゃくを乗のせて運行うんこうしています。

世界せかいの焦点しょうてんは「レベル４よん」へ

開発かいはつはその次つぎの段階だんかい、ドライバーがいない完全かんぜんな自動じどう運転うんてんの「レベル４よん」に移うつっています。

国内こくないのメーカーでは、ホンダが去年きょねん9月つきから栃木とちぎ県けんのテストコースで走行そうこう実験じっけんを重かさねていて、2020年代ねんだい半なかばには、GM＝ゼネラル・モーターズぜねらるも-た-ずと共同きょうどう開発かいはつしている運転うんてん席せきのない車両しゃりょうを使つかい、相乗あいのりサービスなどの事業じぎょう化かを目指めざしています。

トヨタ自動車とよたじどうしゃは、2020年代ねんだいの前半ぜんはんにレベル4も視野しやに入いれた実用じつよう化かに向むけて研究けんきゅう開発かいはつを進すすめています。

日産にっさん自動車じどうしゃは、通信つうしん会社かいしゃなどと連携れんけいして国内こくないで実証じっしょう実験じっけんを行おこなっているほか、出資しゅっししている中国ちゅうごくの新興しんこう企業きぎょうが公道こうどうで無人むじんでの自動じどう運転うんてんの実験じっけんを始はじめています。

一方いっぽう、海外かいがいではアメリカにあるIT大手おおてアルファベット傘下さんかのウェイモがエリアを限定げんていした完全かんぜん自動じどう運転うんてんの配車はいしゃサービスを始はじめているほか、中国ちゅうごくのIT大手おおて百ひゃく度どもAIなどの技術ぎじゅつを活用かつようした自動じどう運転うんてんの車くるまを開発かいはつしています。

国内こくない最先端さいせんたん「車くるまだけで自動じどう運転うんてん」開発かいはつへ

現在げんざい、日本にっぽんを含ふくめて各国かっこくで開発かいはつされている自動じどう運転うんてんは、車くるまにはレーダーやセンサーなどの機器ききが必要ひつようなだけでなく、信号しんごう機きと通信つうしんしたり、車線しゃせんの正確せいかくな位置いちといった道路どうろの詳細しょうさいなデータが盛り込もりこまれた高こう精度せいどな地図ちずなど、さまざまなインフラの整備せいびが必要ひつようになっています。

それに対にたいしてホンダは車くるまに搭載とうさいされたカメラだけで自動じどう運転うんてんを実現じつげんしようという技術ぎじゅつ開発かいはつを新あらたに始はじめ、今月こんげつ、実証じっしょう実験じっけんに乗り出のりだします。

今回こんかいの開発かいはつは、車くるまのカメラだけ。

その他そのたは使つかわない。

つまり、“車くるまだけ”で完結かんけつする、それを実現じつげんしようというアプローチです。

開発かいはつ中ちゅうの車くるまどこまでできる？

ホンダは茨城いばらき県けん常つね総そう市しで始はじまる実証じっしょう実験じっけんを前まえに、開発かいはつ中ちゅうの車くるまの走行そうこうなどの様子ようすを報道ほうどう陣じんに公開こうかいしました。

小型こがた車両しゃりょうは屋根やねに3つのカメラが取り付とりつけられ、道路どうろと歩道ほどうの境目さかいめや歩行ほこう者しゃなどを画像がぞうから解析かいせきし、道路どうろを道みちなりに自動じどう走行そうこうしました。

一方いっぽうで、交差点こうさてんでの右折うせつや左折させつを自動じどう走行そうこうできる開発かいはつは途中とちゅう段階だんかいということで、車くるまに乗のっている担当たんとう者しゃがジョイスティックを曲まがる方向ほうこうに手動しゅどうで倒たおして車くるまに指示しじすると、その後そのごは自動じどう走行そうこうによって交差点こうさてんを曲まがっていました。

いまの技術ぎじゅつはここまでですが、将来しょうらい、完全かんぜんな自動じどう運転うんてんを目指めざそうとしています。

声こえとジェスチャーで

さらに、離はなれた場所ばしょから携帯けいたい電話でんわを使つかって音声おんせいで指示しじしたり、自動じどう走行そうこうで近ちかづいてくる車くるまに向むかってジェスチャーで停止ていし位置いちを指示しじしたりする開発かいはつ中ちゅうの技術ぎじゅつも公開こうかいされました。

公開こうかいされたデモンストレーションでは、男性だんせいが車くるまの停止ていし位置いちをジェスチャーで指示しじし、それをカメラとAIで認識にんしき。

途中とちゅうで歩行ほこう者しゃを避さけるなど、周囲しゅういの状況じょうきょうを判断はんだんしながら指示しじされた場所ばしょに向むかっていきます。

電話でんわの音声おんせいで操作そうさする方法ほうほうも開発かいはつされていて、声こえとジェスチャーで“とにかく簡単かんたんに”自動じどう運転うんてんの車くるまを使つかえるようにすることを目指めざしています。

「2040年ねんや50年ねんには免許めんきょ持もってない人ひとも」

早はやければ2030年ねんごろの実用じつよう化かを目指めざすとしているこの技術ぎじゅつ。

本田ほんだ技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょの安井やすい裕司ゆうじエグゼクティブチーフエンジニアは「SF映画えいがで描えがかれているような賢かしこいモビリティに成長せいちょうさせたいし、2040年ねんや50年ねんには免許めんきょを持もっていない人ひとにも乗のってもらえるくらいの技術ぎじゅつ進化しんかになる」と話はなしています。