Báo tiếng Nhật: 米中間選挙 8日投票外交や安保政策に及ぼす影響について関心

米べい中間ちゅうかん選挙せんきょ 8日にち投票とうひょう外交がいこうや安保あんぽ政策せいさくに及およぼす影響えいきょうについて関心かんしん

Nov 7, 2022 15:11

Furigana

アメリカ政治せいじの行方ゆくえを左右さゆうする中間ちゅうかん選挙せんきょが8日にち、投票とうひょう日びを迎むかえます。世論せろん調査ちょうさでは、野党やとう・共和党きょうわとうが連邦れんぽう議会ぎかい下院かいんで優勢ゆうせいとなっていて、国際こくさい社会しゃかいからは、中間ちゅうかん選挙せんきょの結果けっかが、アメリカの外交がいこうや安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくに及およぼす影響えいきょうについて関心かんしんが集あつまっています。

アメリカの中間ちゅうかん選挙せんきょは、4年ねんごとの大統領だいとうりょう選挙せんきょの中間ちゅうかんの年としに行おこなわれる連邦れんぽう議会ぎかいや州しゅう知事ちじなどの選挙せんきょで、ことしは上院じょういんの100議席ぎせきのうち35議席ぎせきと、下院かいんの435議席ぎせきすべてが改選かいせんされます。

各種かくしゅ世論せろん調査ちょうさによりますと、下院かいんは野党やとう・共和党きょうわとうが過か半数はんすうを確保かくほする勢いきおいである一方いっぽう、上院じょういんは、多数たすう派はの確保かくほをめぐって激はげしい競り合せりあいとなっています。

仮かりに、議会ぎかいのうち1院いんでも共和党きょうわとうが多数たすう派はを奪還だっかんすれば、政権せいけんと議会ぎかいのあいだにいわゆる「ねじれ」が生しょうじ、バイデン政権せいけんは今後こんご2年間ねんかん、難むずかしい政権せいけん運営うんえいを迫せまられることになります。

国際こくさい社会しゃかいからは中間ちゅうかん選挙せんきょの結果けっかが、アメリカの外交がいこうや安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくに及およぼす影響えいきょうについて関心かんしんが集あつまっています。

とりわけ共和党きょうわとう下院かいんトップのマッカーシー院内いんない総務そうむが先月せんげつメディアの取材しゅざいに、ウクライナへの支援しえんについて「白紙はくしの小切手こぎってを切きるつもりはない」と発言はつげんしたことをめぐっては、共和党きょうわとうは対たいウクライナ支援しえんの縮小しゅくしょうを求もとめるのではないかと波紋はもんを呼よんでいます。

これについて、保守ほしゅ系けいのシンクタンク、ヘリテージ財団ざいだんのジェームズ・カラファノ副ふく所長しょちょうはNHKのインタビューに対にたいし「最終さいしゅう的てきには、アメリカのウクライナへの支援しえんを劇的げきてきに削減さくげんすることにはならない。議論ぎろんが起おきるとすれば、それは支援しえんをより効果こうか的てきなものにするためのものであり、実際じっさいには共和党きょうわとうの多おおくの議員ぎいんが、むしろ軍事ぐんじ支援しえんのスピードが遅おそく、内容ないようも不十分ふじゅうぶんだと主張しゅちょうしているほどだ」と述のべ、対たいウクライナ支援しえんは縮小しゅくしょうされないとの見方みかたを示しめしました。

ヘリテージ財団ざいだん副ふく所長しょちょう “対たい中国ちゅうごく政策せいさくは一層いっそう強硬きょうこうに”

保守ほしゅ系けいのシンクタンク、ヘリテージ財団ざいだんのジェームズ・カラファノ副ふく所長しょちょうは、NHKのインタビューに対にたいし、中間ちゅうかん選挙せんきょが対たい中国ちゅうごく政策せいさくに与あたえる影響えいきょうについて「中国ちゅうごくをめぐっては、アメリカ国内こくないには超党派ちょうとうはの合意ごういがあり、特とくに経済けいざい分野ぶんやで対たい中国ちゅうごく政策せいさくは一層いっそう強硬きょうこうなものになるだろう」と述のべて、中国ちゅうごくに対にたいしては選挙せんきょの結果けっかにかかわらず、アメリカは今後こんごより強硬きょうこうになるとの見方みかたを示しめしました。

また、エネルギー政策せいさくをめぐっては「バイデン政権せいけんのエネルギー政策せいさくは完全かんぜんに間違まちがっている。アメリカの経済けいざいをむしばむことなく、急速きゅうそくにクリーンエネルギーに転換てんかんすることなど不可能ふかのうであり、共和党きょうわとうはすべての力ちからを注そそいでそれに対抗たいこうするだろう」と述のべ、共和党きょうわとうが議会ぎかいの主導しゅどう権けんを握にぎれば、バイデン政権せいけんの地球ちきゅう温暖おんだん化か対策たいさくを改あらためるよう圧力あつりょくを強つよめるとの見通みとおしを示しめしました。

一方いっぽう、カラファノ氏しは中間ちゅうかん選挙せんきょで共和党きょうわとうが議会ぎかいで多数たすう派はを奪還だっかんした場合ばあいでも、アメリカの外交がいこうや安全あんぜん保障ほしょうの方向ほうこう性せいが大おおきく変かわることはないと指摘してきしました。

その理由りゆうについては、上下じょうげ両院りょういんで共和党きょうわとうが圧倒的あっとうてき多数たすうの議席ぎせきを獲得かくとくしないかぎり、現職げんしょくの大統領だいとうりょうの政策せいさくを覆くつがえすことは難むずかしいことに加くわえ、有権者ゆうけんしゃの関心かんしんがインフレや移民いみん政策せいさく、犯罪はんざいの増加ぞうかなどに集あつまっていることをあげました。

ウクライナマルカロワ大使たいし “支援しえんは続つづくと確信かくしん”

中間ちゅうかん選挙せんきょの結果けっかがウクライナ支援しえんに及およぼす影響えいきょうについて、ワシントンに駐在ちゅうざいするウクライナのマルカロワ大使たいしは、2日にち、NHKの取材しゅざいに対にたいし「支援しえんはこれまでどおり続つづくと確信かくしんしている」と述のべ、支援しえんは超党派ちょうとうはで続つづけられるとの認識にんしきを示しめしました。

その理由りゆうとして「ウクライナは今いま、民主みんしゅ主義しゅぎや自由じゆう、独立どくりつなどを求もとめて戦たたかっているが、アメリカはこうした価値かち観かんや原則げんそくに基もとづいて築きずかれている」と述のべ、アメリカとウクライナは同おなじ価値かち観かんを共有きょうゆうしているからだと強調きょうちょうしました。

レオン・パネッタ氏し “ウクライナ支援しえん民主党みんしゅとうと共和党きょうわとうは結束けっそく”

共和党きょうわとうが議会ぎかい多数たすう派はになった場合ばあい、アメリカの対たいウクライナ支援しえんに影響えいきょうが及およぶかどうかについて、オバマ政権せいけん時じに国防こくぼう長官ちょうかんやCIA長官ちょうかんを務つとめたレオン・パネッタ氏しは、NHKのインタビューで「アメリカは政治せいじ的てきに両極りょうきょく化かしているが、対たいウクライナ支援しえんにおいては、民主党みんしゅとうと共和党きょうわとうは結束けっそくしている」と述のべました。

そのうえで「私わたしの記憶きおくでは、共和党きょうわとうは国家こっかの安全あんぜん保障ほしょうのためであれば非常ひじょうに強つよい態度たいどを保持ほじし、強つよい軍ぐんを構築こうちくするために資金しきんを提供ていきょうした。共和党きょうわとう内ないの一部いちぶに反対はんたい論ろん者しゃがいたとしても、ウクライナへの幅広はばひろい支援しえんは継続けいぞくされるだろう」として、アメリカの対たいウクライナ支援しえんに、大おおきな影響えいきょうは及およばないという見方みかたを示しめしました。