繊維や
流通などの
労働組合でつくる「UAゼンセン」は
来年の
春闘に
向けて
集会を
開き、ベースアップ
相当分として4%
程度、
定期昇給分を
合わせると6%
程度の
賃上げを
求める方針を
明らかにしました。10
年前の
発足以来、
最も高い要求水準です。
「UAゼンセン」は繊維、流通、サービス業などおよそ2300の労働組合でつくる産業別労働組合で、組合員は185万人余りと最も多く、およそ6割はパートなどの非正規雇用です。
7日は来年の春闘に向けて方針を話し合う集会が東京都内で開かれ、組合員およそ300人が参加しました。
この中で、来年の春闘では物価の上昇や人手不足への対応のため「ベースアップ」相当分として4%程度、定期昇給分をあわせると6%程度の賃上げを求める方針を明らかにしました。
UAゼンセンは労働団体「連合」を構成する主要な産業別労働組合ですが、今回の要求は連合が掲げる「5%程度」を上回り、2012年の発足以来最も高い水準となります。
また、パートなどの非正規雇用で働く人については時給50円を目安とし、さらなる上積みを求めるなどとしています。
集会で
松浦昭彦会長は「UAゼンセンは
組合員が
相対的に
低い賃金水準で
働いている。
物価の
上昇は
顕著で、
生活実感を
捉え
連合より
高い水準を
目指すべきだ。
長く
停滞してきた
賃金を
今回を
契機に
浮上させたい」と
述べました。
この方針は来年1月の中央委員会で正式に決定されます。