先月の
豪雨の
影響で
授業が
行えなくなった
広島県呉市内の
一部の
小中学校では、
夏休みを
短縮して20
日から
2学期が
始まりました。
呉市の
仁方小学校では、
先月の
豪雨で
学校が
断水する
などの
被害があり11
日間、
休校したため、
例年より
2週間夏休みを
短くして20
日から
2学期が
始まりました。
体育館で行われた始業式では、西田洋子校長が「豪雨災害によってことしは夏休みが短い特別な年になりました。これから生活のリズムを取り戻しましょう」とあいさつしました。このあとさっそく授業が始まり、児童たちは先生の点呼に大きな声で返事をしたあと、グループごとに2学期の目標を話し合っていました。
厳しい暑さが続いていますが、この学校では、まだ教室にエアコンが整備されていません。このため、熱中症を防ごうとエアコンが設置されたパソコン室などを交代で使うことで、すべてのクラスが1日に少なくとも1時間は、涼しい環境で学習できるようにしました。
エアコンがある教室で授業を受けた児童は、「普通の教室では汗だくになっていたので涼しくてうれしい」とか「涼しい教室だと勉強に集中できます」などと話していました。
100校近くで2学期早める
広島県内の公立の小中学校では、先月の豪雨で大きな被害が出て早めに夏休みに入ったことから、100校近くの学校で2学期の始業日を早めるなどの対応を取っています。
県教育委員会によりますと、広島市では安芸区や安佐北区などを中心に49校、東広島市では36校、呉市では5校などと甚大な被害が出た地域の学校で多くなっています。
また、県内の公立高校でも広島市や呉市、それに福山市などを中心に33の学校で夏休みを短縮して、予定より早く2学期を始めるなどの対応を取っています。県教育委員会は、夏休みに加え冬休みの日数を調整するなどして、授業時間の不足を補いたいとしています。