日本新聞: 自民党総裁選２氏が地方演説会社会保障や憲法改正など論戦

自民党じみんとう総裁そうさい選せん２に氏しが地方ちほう演説えんぜつ会かい社会しゃかい保障ほしょうや憲法けんぽう改正かいせいなど論戦ろんせん

Sep 16, 2018 16:09

Furigana

自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょは、地方ちほう演説えんぜつ会かいが津つ市しで行おこなわれ、社会しゃかい保障ほしょう制度せいどをめぐって、安倍あべ総理そうり大臣だいじんが、人生じんせい100年ねん時代じだいに備そなえ、すべての世代せだいに対応たいおうできるよう改革かいかくを進すすめると強調きょうちょうしたのに対にたいし、石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは、負担ふたんの在り方ありかたも含ふくめ方向ほうこう性せいを示しめすため、国民こくみん会議かいぎを創設そうせつして合意ごういを図はかっていくと訴うったえました。この中なかで、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、社会しゃかい保障ほしょう制度せいどについて「人生じんせい100年ねん時代じだいを迎むかえ、高齢こうれい者しゃがいくつになっても生いきがいを持もって活躍かつやくできる社会しゃかいをつくっていきたい。65歳さい以上いじょうに定年ていねんを延のばす働はたらき方かたを可能かのうにし、70歳さい以上いじょうになってからも、年金ねんきんの受給じゅきゅう開始かいし年齢ねんれいを自分じぶんで選えらべるようにして、全ぜん世代せだい型がたの社会しゃかい保障ほしょう制度せいどへと改革かいかくしていく」と強調きょうちょうしました。

また、防災ぼうさい対策たいさくについて「ライフラインを維持いじできるよう、全国ぜんこくで緊急きんきゅうに総そう点検てんけんを行おこなう。集中しゅうちゅう豪雨ごううなど、近年きんねんの気象きしょうの変化へんかに対応たいおうし、防災ぼうさい、減げん災わざわい、国土こくど強きょうじん化かのための緊急きんきゅう対策たいさくを３さん年ねん集中しゅうちゅうで講こうじ、強きょうじんなふるさとを築き上きずきあげていく」と述のべました。

さらに、憲法けんぽう改正かいせいについて「自衛じえい官かんが誇ほこりを持もって任務にんむを全まっとうできる環境かんきょうをつくっていくことは、今いまを生いきる政治せいじ家かと自民党じみんとうの使命しめいだ。憲法けんぽうにしっかりと『自衛隊じえいたい』と書き込かきこんで、私わたしたちの責任せきにんを果はたしていこう」と述のべました。

そのうえで、「新あたらしい時代じだいの日本にっぽんの国くにづくりを進すすめていきたい。子こどもたちの世代せだいに、希望きぼうにあふれ、誇ほこりある日本にっぽんを引き渡ひきわたしていくため、私わたしはその先頭せんとうに立たつ決意けついだ」と述のべ、支持しじを訴うったえました。

一方いっぽう、石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは、社会しゃかい保障ほしょう制度せいどについて「病気びょうきにならず、要よう介護かいごにならない社会しゃかいをつくっていくことが大切たいせつだ。一いち人にん一いち人にんの幸しあわせを実現じつげんするため、新あたらしい社会しゃかい保障ほしょうの姿すがたを描えがき、どれくらいの負担ふたんを求もとめるか決きめていかなければならない。そのための会議かいぎをつくり、徹底的てっていてきな議論ぎろんと国民こくみんの合意ごういのもと、方向ほうこう性せいを示しめしていく」と訴うったえました。

また、防災ぼうさい対策たいさくについて「どんな災害さいがいが起おこっても、誰だれも亡なくならず、誰だれも傷きずつかないための『防災ぼうさい省しょう』をつくるのは、政府せいふの責務せきむだ。行政ぎょうせい改革かいかくに逆行ぎゃっこうするわけではない。国くにの行政ぎょうせいは国民こくみんの立場たちばに立たってやっていくべきだ」と述のべました。

さらに、憲法けんぽう改正かいせいについて「国民こくみん投票とうひょうを伴ともなうものであり、国民こくみんの理解りかいが絶対ぜったいに必要ひつようだ。一いち人にん一いち人にんにお願おねがいし、説得せっとくする努力どりょくを決けっして放棄ほうきしてはならない。そのような憲法けんぽう改正かいせいに挑いどんでいく」と述のべ、国民こくみんの理解りかいを得えて、戦力せんりょくの不ふ保持ほじなどを定さだめた９きゅう条じょう２に項こうの改正かいせいを目指めざす立場たちばを改あらためて示しめしました。