国連総会は
各国の
首脳らによる
一般討論演説が
始まり、
アメリカの
トランプ大統領が「グローバリズムの
思想は
拒否する」と
述べ、アメリカ
第一主義を
鮮明にしたことに
批判や
懸念が
相次ぎました。ニューヨークの
国連本部で
開かれている
国連総会は25
日、
各国の
首脳らによる
一般討論演説が
始まりました。
この中でアメリカのトランプ大統領は北朝鮮問題について「ミサイルの発射も核実験も行われておらず、関連施設の破壊も始まった」と述べ、みずからの外交成果だと強調する一方、「アメリカの主権を守る。グローバリズムの思想は拒否する」と述べ、アメリカ第一主義を鮮明に打ち出しました。
これに対してフランスのマクロン大統領は、トランプ政権が中国などとの間で貿易摩擦を起こしていることを取り上げ「貿易の不均衡の問題は世界共通のルールによって解決されるべきだ」と批判しました。
またイランのロウハニ大統領は、トランプ大統領がイランへの制裁を強化する方針を示したことも踏まえ「イラン国民を苦しめるだけでなく、ほかの国の貿易にも被害を与える」と反発しました。
トランプ大統領に先立って登壇した国連のグテーレス事務総長は「各国の指導者には自国民の福祉を促進すると同時に、国際協調体制を強化する義務がある」と述べ、アメリカを名指しはしなかったものの自国第一主義への懸念を示しました。