日本新聞: ９割が樹脂次世代の電気自動車大幅に軽量化

９きゅう割わりが樹脂じゅし次世代じせだいの電気でんき自動車じどうしゃ大幅おおはばに軽量けいりょう化か

Sep 28, 2018 12:09

Furigana

およそ９きゅう割わりが樹脂じゅしでできた次世代じせだいの電気でんき自動車じどうしゃのコンセプトカーが完成かんせいし、28日にちに都内とないで公開こうかいされました。金属きんぞくを使つかった従来じゅうらいの車くるまに比くらべ、大幅おおはばな軽量けいりょう化かが図はかられ、エネルギー効率こうりつがよい電気でんき自動車じどうしゃの開発かいはつにつながると期待きたいされています。公開こうかいされた電気でんき自動車じどうしゃは、革新かくしん的てきな技術ぎじゅつ開発かいはつを目指めざして内閣ないかく府ふがメーカーや研究けんきゅう機関きかんなどとともに進すすめている「ＩｍＰＡＣＴ」と呼よばれる取り組とりくみの一環いっかんで開発かいはつされました。

電気でんき自動車じどうしゃは長ながさが４よんメートル余あまりで、流線型りゅうせんけいの近きん未来みらい的てきなデザインとなっています。

最大さいだいの特徴とくちょうは、車体しゃたいのおよそ９きゅう割わりがメーカーや大学だいがくなどが新あらたに開発かいはつした特殊とくしゅな樹脂じゅしが使つかわれている点てんで、重おもさは従来じゅうらいの金属きんぞくでできた車くるまのおよそ６ろく割わり程度ていどで、大幅おおはばな軽量けいりょう化かが図はかられたということです。

内閣ないかく府ふなどによりますと、樹脂じゅしは加工かこうがしやすいものの強度きょうどが不足ふそくし、自動車じどうしゃの材料ざいりょうには不向ふむきと言いわれていましたが、今回こんかい、複数ふくすうの樹脂じゅしを組み合くみあわせるなどの工夫くふうで高たかい強度きょうどを実現じつげんしたということです。

この軽量けいりょう化かによって、今後こんご、エネルギー効率こうりつがよい電気でんき自動車じどうしゃの開発かいはつにつながることが期待きたいできるということです。

メーカーなどによりますと、これまで車内しゃないなど一部いちぶに樹脂じゅしは使つかわれていましたが、車くるまの主要しゅような部分ぶぶんまで樹脂じゅしでつくった車くるまは世界せかいでも初はじめてということです。

車くるまの開発かいはつを進すすめている東京とうきょう大学だいがくの伊藤いとう耕三こうぞう教授きょうじゅは「自動車じどうしゃの重おもさが半分はんぶんになれば燃料ねんりょうも半分はんぶんでいい。開発かいはつした樹脂じゅしやプラスチックが普及ふきゅうすれば、自然しぜん環境かんきょうに対にたいして絶大ぜつだいな効果こうかが期待きたいできる。課題かだいはコストで、量産りょうさん化かするなどして乗り越のりこえていきたい」と話はなしていました。